人事異動があったときに不安な気持ちになった経験はないでしょうか?
企業によって違いはありますが、一般的には4月や10月などが人事異動の時期といわれていますよね。
日本全国に支店や営業所があったり、時には海外部署などがあったりするなど、企業の規模が大きければ大きいほど人事異動の頻度も多く、腰を据えて同じ部署で仕事を続けるのが難しいと思います。
私自身も何度か異動した経験がありますが、異動を伝えられた時は不安になりますし、いままで頑張ってきたモノがなくなる感じがしました。
でも、毎回人事異動の度に心が不安になっていると精神的によくありません。
何とか前向きに考えたいですよね。
今回はそんな経験から「会社の人事異動で不安になった時の対処法や心構え」について紹介していきます。
なぜ会社は人事異動で社員を異動させるのか
会社が社員を人事異動させる理由として挙げられるのは
- 能力的に劣っている場合
- 飛び抜けて優秀である場合
- 会社側の都合による場合
という3つの大きな理由に分けられます。
更に具体的に挙げてみると、
- 大きな成果を上げられない期間が続いたり、大きなミスを続けてしてしまったりした時に、懲罰としての異動
- 大きな成果を上げたり、業務の質や周囲への好影響をもたらしたことによる本社や重要部署への異動(いわゆる出世街道的な異動)
- 人事異動により人の入れ替えを行い、部署や営業所間の交流を目的とした異動
- 若手社員の人材育成を目的とした異動
- 部署や営業所単位で適正人員を保つための異動
- 経理関係など、会社のお金に関わる部署の社員は不正防止の為の異動
というような理由が挙げられます。
様々な理由はありますが、異動は会社員として避けては通れない道です。
会社からの人事異動の不安に対する対処法
能力的にも優秀で出世街道的な異動の場合は、喜んで異動を受け入れるべきですが、会社の都合や不当な評価受けたことによる異動などはできれば避けたいですよね。
しかし、実際には3年~5年に1度くらい(1年~2年に1度のケースもあり)のペースで人事異動がある企業が多いですよね。
会社員である以上、異動は誰でも経験はします。
そんな時、異動先の部署が未経験の業務であったり、大好きな部署から異動しなければならない時は心の底から悲しくなるものです。
私自身も経験があり、その部署での必要な資格を取得したのに、すぐに異動になったときはとても悲しかったです。
何のために資格を取得したのか?何のために勉強したのか?と思いました。
しかし、自分自身がいつ異動になるのか分からないのに異動を気にしながら勤務するのはなかなかしんどいと思います。
そういった突然訪れる人事異動の不安を少しでも和らげる「心構え」がいくつか存在します。
不安に対する心構え
対処法や心構え
- 異動が定期的にある会社であれば、「仕事を評価してもらえれば、また自分の希望の部署に移動できるチャンスがあるということ」と割り切って異動先の部署で最善を尽くす努力をする。
- 自分自身が経験したことがない業務を経験することで新たなスキルを身につけることができるかもしれないと気持ちを切り替えて努力をする。
- 人間関係において、新たな出会い(尊敬できる先輩や上司、素敵な異性など)があるかもしれないという期待感を膨らませる。
- 自分自身の仕事に対するスタンスをしっかりと確立させておくことで「どこの部署に異動してもやっていける」という精神状態を保てる。
というような心構えが挙げられますが、共通して言えるのは「自分の心の感じ方を変化させる」ということです。
心理学的に説明すると、「思い」と「行動」が繋がるような精神状態を作ることで、嫌な気持ちや辛さを軽減させることができるのです。
上記の対処法や心構えも、「また希望の部署に異動できる可能性がある」という「思い」と「異動先で最善を尽くす」という「行動」がしっかりと繋がっています。
「新たなスキルを身につけることができるかもしれない」という「思い」と「努力してみる」という「行動」がリンクしていますよね。
人事異動によって自分が働きにくくなるのか、それとも予想に反して働きやすくなるのかは実際に異動して働いてみないと分かりません。
まずは異動先でやってみるのが良いと思います。
重要なのは、「いかにして自分の心を柔軟に変化させ、現状が変化しても対応できるという気持ちにできるかどうか」ということです。
大切なポイント
思いと行動を繋げて、環境が変化しても対応できる気持ち
まとめ
同じ会社内であっても、人事異動は転職に近いような感覚を覚える大きな出来事です。
しかし、人事異動を恐れてビクビクしながら仕事をするのは精神的にも良くないですし、仕事の成果にも影響が出てしまう危険性もあります。
「思い」と「行動」を少しでも繋げるような精神状態を作ることで、何もしないで人事異動があるかどうかビクビクしているよりもはるかに精神的に安定して働くことができるはずです。
考え方の1つとして参考になると幸いです。