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DXとIoTの違いって何? それぞれの意味やメリットを説明!

ITの発展にともない、DXやIoTなどの新たな概念が、ビジネスの生産現場に普及し始めています。

いずれもITに関連する言葉だというイメージはあっても、何が違うのかよく理解できていない方もいるのではないでしょうか。

シマタケ
いまは業務で設備のIoT化を進めておりますが、私も最初はインターネットに関する言葉というイメージだけでした。

そこで今回は、DXとIoTの違いがわかるように、それぞれの意味やメリットなどを解説していきます。

シマタケ
一緒に勉強していきましょう。
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DXとは

DXは、AIやビッグデータをはじめとする最新のデジタル技術を活用して、業務プロセスや製品・サービス、ビジネスモデル、企業風土などを変革することです。

Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略称として知られています。

市場において競争上の優位性を確立することが目的です。

なお、DXを推進するデジタル技術の中には、今回比較しているIoTまで含まれるのが一般的です。

DXのメリット

DXを推進することで、企業の業務効率が高まります。

たとえば、AIの技術を用いれば、手書きの文字を正確にスキャンしてデータ化することが可能です。

社員が書類を見てキーボードを打ち込む手間が省けます。

また最近では、AIチャットボットというサービスの導入も進んでいます。

Webサイトに導入すれば、AIがチャットでサイト訪問者の問い合わせに回答してくれます。

このようにDXを推進すれば、社員がコア業務に専念しやすくなるので、業務の効率化、最終的に売上の増加が期待できます。

IoTとは

IoTとは、Internet of Things(インターネットオブシングス)の略称であり、物をインターネットに接続するという概念をさす言葉です。

インターネットに接続できる対象の例としては、建物や生産設備、車、家電、センサー、住宅などが挙げられます。

これまでインターネットに接続されていなかった物をインターネットに接続することで、商品やサービスに新たな価値を付与できるようになります。

シマタケ
工場にある設備ではDX、IoTの一歩として、Ethernetケーブルを接続し、設備間や上位システムと接続するところから始まります。

 

IoTのメリット

これまでインターネットに接続できる対象としては、携帯やパソコンなどが主流でした。

しかし最近では、IoTの概念にもとづき、家電のような物までインターネットに接続できるようになっています。

たとえば、最近のスマートエアコンは、スマートフォンから遠隔操作することが可能です。

また、ウェアラブルデバイスを装着して健康状態をパソコンで可視化できるサービスもあります。

このようにIoTの技術を導入すれば、遠隔操作や新たなデータの取得・応用が実現します。

DXとIoTの違いを比較

ここまでお伝えした内容をもとに、DXとIoTの違いがわかる比較表を作成してみます。

比較項目 DX IoT
目的 市場において競争上の優位性を確立すること 商品やサービスに新たな価値を付与すること
意味 最新のデジタル技術を活用して業務プロセスや製品・サービス、ビジネスモデル、企業風土などを変革すること 物をインターネットに接続するという概念
メリット 文字識別やチャットボットなどの最新技術で業務の負担を減らせる 遠隔操作を実現したり、新たなデータの取得・応用が可能になったりする

まとめ

今回は、DXとIoT、それぞれの違いを比較してみました。

DXは最新技術を利用して企業の業務やビジネスモデル、組織風土などを改善する改革である一方で、IoTは物をインターネットに接続するという概念です。

IoTは、遠隔操作やデータの取得・応用によって業務を効率化できるので、DXを進めるための手段であることをお分かり頂けたと思います。

DXやIoTは製造業の業務を変革する可能性を秘めています。

今後は設備単体に関する技術だけではなく、設備のデータ収集など、ネットワークに関する技術を身に着けて、デジタル人材に成長していくことが重要だといえるでしょう。

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シマタケ

共働きの子育て会社員。工場で15年間働く電気エンジニア。多数の国家資格を取得。施設や工場で働く方々が勉強できる、様々な悩みを解決できるサイトを目指しています。雑記記事も時々書きます。心理学を勉強中でメンタルケア心理士、行動心理士取得。

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