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EthernetとLANは同じ? 意味と違い、Ethernet規格について説明

インターネット環境を利用するにあたって、EthernetとLANという言葉をよく聞きます。

Ethernetケーブル、LANケーブル、Ethernet、LAN、全て同じ?などと言った疑問はないでしょうか。

いずれもネットワークに関する言葉というのはわかるけれど、意味や違いまで説明できる方は少ないのではないでしょうか。

私も最初は同じだと思っていました。

今回はEthernetとLANの意味を確認しながら、それぞれの違いや規格について説明していきます。

シマタケ
一緒に勉強しましょう!
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Ethernet(イーサネット)とは?

Ethernet(イーサネット)とは、家庭や工場、施設などの企業で使用されるコンピューターや電子機器などの間で行き交う信号を送受信するときに用いられる規格(ルール)です。

有線ケーブルで接続して通信するネットワークの標準規格として最も普及しています。

Ethernetに関する規格はIEEE(アイ・トリプルイー)802.3で規定されています。

IEEEとは

アメリカの団体である電気電子学会

Ethernet規格について

Ethernet通信Ethernetは、最も初期に策定された規格の総称として知られていますが、最近では後継規格も含めた総称としても認知されています。

初期に策定された規格であるEthernet(イーサネット)というのは、通信速度が10Mbpsのものを指します。

最初は「10BASE-5」や「10BASE-2」といった規格の同軸ケーブルが使われていましたが、その後はツイスト状になった「10BASE-T」というツイストペアケーブルが使用されています。

Tの後ろにXという文字がある規格がありますが、通信速度は同じですが、ツイストペアケーブルの伝送方式が異なります。

名称 規格名 通信速度 規定
Ethernet 10BASE-T 10Mbps IEEE802.3i
Fast Ethernet 100BASE-TX 100Mbps IEEE802.3u
100BASE-FX
Gigabit Ethernet 1000BASE-T 1000Mbps IEEE802.3ab
(参考:1000BASE-TX) (1000Mbps) (TIA/EIA-854)
10Gigabit Ethernet 10GBASE-T 10Gbps IEEE802.3an

後継規格とは、「Fast Ethernet(ファストイーサネット)」「Gigabit Ethernet(ギガビットイーサネット)」「10Gigabit Ethernet(10ギガビットイーサネット)」などのことを言います。

「Fast Ethernet(ファストイーサネット)」は通信速度が100Mbps、「Gigabit Ethernet(ギガビットイーサネット)」は1Gbpsなどと徐々に通信速度が増加してきます。

 

表の中に参考として記載してる1000BASE-TXという規格がありますが、こちらの規格はIEEEではなく、TIA/EIA-854の規格になります。

1000BASE-TXは低コスト化を図った規格でしたが、1000BASE-Tより普及しなかったと言われています。

TIA/EIA-854とは

米国の通信工業会(TIA)と電子工業会(EIA)による規格

ちなみに、PLCなどのFA機器で使用される通信速度は10BASE-T、100BASE-TXが多いです。

 

イーサネット規格の表記規則

イーサーネット規格の表記ルールEthernet規格にはいくつかの規格があり、規格を区別するために表記の規則があります。

最初の数字は転送速度、真ん中の英語は変調(伝送)方式、末尾の英数字は媒体(ケーブル)の種類を示します。

シマタケ
10BASEはテンベース、100BASEはひゃくベース、1000BASEはせんベースとよく呼ばれています。
なぜか10だけ英語読みです。

EthernetとLANの違い

ルーターとパソコン、プリンター、ゲーム機器などを接続するときにLANケーブルを利用しますが、EthernetとLANの区別がよくわからない方もいると思います。

Ethernet=LANというイメージはありませんか?

LANの意味

LANとは、local area networkの略称であり、同一敷地内や同一建物内の範囲における構内のデータ通信ネットワークです。

LANを構築することで、家庭でオンラインゲームを行ったり、会社でパソコンのデータをプリンターで出力したりできます。

LANは、有線LANと無線LANに分けられます。

有線LAN

有線LANは、目に見えるケーブルによって物理的に、機器同士を接続したネットワークです。

有線接続に対応したほとんどのデバイスには、LANケーブルが差し込めるLANポートが配置されています。

無線LAN

無線LANは、目に見えない電波で機器同士を接続するネットワークです。

ケーブルを接続しなくても、ネットワークに機器を接続可能です。

シマタケ
最近は家庭用のプリンタでも無線LAN対応モデルが多いです。

EthernetとLANは関係している

Ethernet規格のケーブルEthernetの規格に対応したケーブルは主に三種類あり、同軸ケーブルと光ファイバーケーブル、LANケーブルの3つです。

LANケーブルはEthernetに対応した規格の一つです。

そのため、LANはEthernetと関連がないわけではありません。

言葉の意味では、LANがネットワークを示すのに対してEthernetが規格を示すので、厳密には違います。

また、無線LANに関しては「IEEE 802.11」という国際標準規格があり、Ethernetの規格とは異なりますので、Ethertnetと無線LANは無関係であることが分かります。

EthernetケーブルとLANケーブルの違いは?

Ethernetの規格に対応したケーブルの中で最も普及しているのがLANケーブルです。

LANケーブルとは、構内ネットワーク(LAN)を構成するために、機器同士を接続するためのケーブルです。

単にLANケーブルと言うと、Ethernetなどに用いられるツイストケーブルになります。

そのため、Ethernetケーブルと言うと、一般的にLANケーブルのことを示していることがほとんどです。

まとめ:EthernetとLAN

以上、EthernetとLANの意味を解説し、それぞれの違いについて確認してみました。

Ethernetは有線ケーブルに関する規格であり、LANはデータ通信ネットワークを意味していました。

有線のLANケーブルがEthernetの規格「IEEE 802.3」に対応している一方で、無線LANが「IEEE 802.11」という別の規格に対応している点は、とても紛らわしいポイントだといえます。

このように一つひとつのIT用語の意味を厳密に考えていくと、インターネット環境の意味がより明確に理解できるようになります。

設備管理の仕事でも、インターネット環境の整備は重要な役割を果たしますので、気になるIT用語があったら、意味を正確に理解するように心がけるのが良いです。

最近はFA機器でもEthernet通信ができる機器が増えてきていますので、覚えておいて損はありません。

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シマタケ

共働きの子育て会社員。工場で15年間働く電気エンジニア。多数の国家資格を取得。施設や工場で働く方々が勉強できる、様々な悩みを解決できるサイトを目指しています。雑記記事も時々書きます。心理学を勉強中でメンタルケア心理士、行動心理士取得。

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