電気の知識

電流はどうやって測定する?テスターやクランプメーターの使い方は?

電流測定_クランプの使い方

電気設備に関する回路には電流が流れています。

しかし、当然ながら目には見えません。

その点から、電流をどのように測定するのか気になる方もいるかと思います。

そこで今回は「電流の測定方法」をご説明します。

漏れ電流の測定についても触れているのでぜひ参考にしてみてください。

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電流の測定方法

電流の測定方法電流を測定する方法は主に2種類あります。

テスターとクランプメーターを使う方法です。

2種類ありますが、実際の仕事で電流値を測定する時は「クランプメーター」です。

理由は回路を遮断せずにすぐに測定できるからです。

では、順番に説明していきます。

テスターで電流を測定する方法

テスターの電流測定方法テスターの機種によっては電流測定できないモノがありますのでご注意ください。

測定する際は回路の一部を切断して、上図のようにテスターを直列に接続します。

ただ私の経験上では、現場で電流を測定することはありません。

というのも、現場の設備は回路を切断すると機器の動作が止まってしまうからです。

また、そのために配線を変更するのも効率的ではありませんし、安全上良いとも言えません。

アナログテスターの場合

アナログテスターで測定する場合は、まず零位調整を行います。

メーターの零位置がずれていると正確に測定できません。

そのため、零位調整器を回して正しい位置にセットします。

その後、電流測定レンジに設定します。

電流値がわからないときは大きいレンジから確認して測定するとよいです。

デジタルテスターの場合

デジタルテスターで測定する際は電流レンジを自動で調整してくれます。

正確な値を読み取るために、表示が安定してから確認することが大切です。

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基本的に主要な機器の負荷電流は制御盤にメーターが表示されるので、その値を読み取ります。
あとは漏電などのトラブル対応時や省エネの観点で電流値を確認したい時にクランプメーターを使用しています。

クランプメーターで電流を測定する方法

クランプメーターの電流測定方法テスターで電流を測定する時は、テスターを回路に接続する手間がかかります。

その点、クランプメーターは簡単です。

回路に切断せずに電流を測定できます。

回路を切断しなくて済むので、回路に影響を与えることもありません。

使い方はとてもシンプルです。

電流を測定したい線を機器のセンサー部分にはさむだけです。

だだし、注意点として、交流と直流のどちらの電流を測定したいか、測定したい電流値のなど、選択する必要があります。

クランプメーターによっては交流電流のみ、直流電流のみ、両方測定できる機種がありますので気を付けましょう。

クランプメーターの仕組み

クランプメーター外観なぜ、はさむだけで電流が図れるのでしょうか?

基本的なクランプメーターの仕組みであるCT方式について説明します。

測定する線に電流が流れると、線をはさみ込んだCT部分(磁気コア)に磁界が生じます。

この電流が流れることにより発生する磁界を、CTで検出して換算し、電流値を測定します。

CT方式以外にはロゴスキーコイル方式、ホール素子方式、フラックスゲート方式などがあります。

クランプメーターの種類

フォーク型クランプメータークランプメーターは測定する電流の大きさ(負荷電流、漏れ電流)、直流か交流の違いなど、色々なクランプメーターがあります。

負荷電流と漏れ電流の両方を測定できる便利なタイプもあります。

また、上図のようなCTの先端が開いているフォーク形状のクランプメータもあります。

このフォーク型のクランプメーターはトリガを押してCT部分を開く必要がなく、狭い場所で測定しやすいです。

漏れ電流の測定方法

電流にも種類があるのをご存じでしょうか。

漏れ電流という電流があります。

漏れ電流の測定方法についても説明していきます。

漏れ電流と負荷電流では使用するクランプメーターが異なりますので注意しましょう。

漏れ電流とは?

電流の中でも、機器の故障トラブルを発見する指標となりえるのが漏れ電流です。

リーク電流とも呼ばれています。

漏れ電流とは本来流れる電路以外に漏れてしまった電流のことです。

ノイズを発生させたり、周囲の人間を感電させたりするケースがあるので注意が必要な電流です。

電気設備の損傷や経年劣化によって漏れ電流は増加してしまう点にも特徴があります。

漏れ電流はリーククランプメーターで測定

漏れ電流の測定方法漏れ電流を測定する際にはいくつかの方法があります。

1.単相や三相の場合

2.アース線の場合

まずは単相や三相の場合は配線をまとめてセンサー部分ではさみます。

アース線の場合はアース線1本だけはさみます。

ただ、漏れ電流を測定するときは、負荷電流測定用のクランプメーターでは測定できません。

負荷電流測定用のクランプメーターは一定アンペア以上の測定に対応しており、微細な電流を測定できないからです。

漏れ電流を測定する時はmA、μAの微小電流を測定できる漏れ電流専用のクランプメーターを使用しましょう。

まとめ:電流の測定はクランプメーターで!

テスターでも電流を測定できますが、現場では現実的ではありません。

その点、クランプメーターは挟むだけで電流を測定することができます。

クランプメーターは負荷電流や漏れ電流を測定するために使用することが多くあるので、最低限クランプメーターによる測定については理解しておきましょう。

負荷電流と漏れ電流は機器の劣化を見抜くための指標となりえます。

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シマタケ

共働きの子育て会社員。工場で15年間働く電気エンジニア。多数の国家資格を取得。施設や工場で働く電気エンジニアが勉強できる、様々な悩みを解決できるサイトを目指しています。雑記記事も時々書きます。心理学を勉強中でメンタルケア心理士取得。

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