機械保全技能士電気系3級の実技試験の練習に悩んでいませんか?
3級とは言え、実技試験は練習なしで合格することは難しいです。
今回の記事では、実技試験の練習問題を紹介していきます。
練習問題の慣れ、実際の課題へ挑戦しましょう。
練習問題は全部で10問あり、徐々に難易度があがっていきます。
ご注意
・練習問題は実際の試験で出題される問題ではありません。
・練習用としてご理解ください。
・練習問題10はタイマーによっては正常に動作しないことがあります。
目次
課題1の練習問題
いきなり、公表されている課題に取り掛かりたいところですが、まずは練習問題で慣れると良いと思います。
年度によって、白色ランプと黄色ランプの仕様が異なりますので、色々なパターンを用意しました。
まずはタイムチャートを見て、シーケンス図(回路図)を書けるようになりましょう。
シーケンス図は同じタイムチャートでも組み方により、何通りもの回路図ができます。
自分の配線しやすい回路で、タイムチャート通りに動作すれば問題ありません。
今回の解答例はその中の一例となります。
ポイント
回路はシンプルで配線本数が少ないのが理想です。
練習問題1
下図のタイムチャートの回路図(シーケンス図)を描きましょう。
黒押しボタンを押すとリレーCR1がオンし、白ランプと黄ランプが同時に点灯します。
黒押しボタンを離してもリレーCR1の自己保持により、2つのランプは黄押しボタンを押すまで、消えません。
タイムチャートやリレーについて復習したい方はこちらの記事をお読みください。
練習問題2
下図のタイムチャートの回路図(シーケンス図)を描きましょう。
黒押しボタンを押すと、リレーCR1がとタイマーT1がONします。
黒押しボタンを離してもリレーCR1の自己保持により、タイマーT1はONしたままです。
タイマーT1がONしてから3秒後にタイマーT1のa接点がONし、白ランプと黄ランプが点灯します。
黄押しボタンを押すと、リレーCR1とタイマーT1がOFFになり、2つのランプは消灯します。
タイマリレーについて復習したい方はこちらをご覧ください。
練習問題3
下図のタイムチャートの回路図(シーケンス図)を描きましょう。
黒押しボタンを押すとリレーCR1、タイマーT1とT2の3つがONします。
黒押しボタンを離しても、リレーCR1の自己保持により、タイマーT1とT2はONしたままです。
タイマーT1がONしてから3秒後にタイマーのa接点がONし、白ランプが点灯します。
タイマーT2がONしてから4秒後にタイマーのa接点がONし、黄ランプが点灯します。
回路は自己保持回路のため、2つのランプは黄ボタンを押すまで、消えません。
練習問題4
下図のタイムチャートの回路図(シーケンス図)を描きましょう。
黒押しボタンを押すとリレーCR1、タイマーT1とT2がONします。
黒押しボタンを離してもリレーCR1の自己保持により、タイマーT1とT2はONのままです。
タイマーT1がONしてから3秒後にタイマーT1のa接点がONし、白ランプが点灯します。
黄ランプはタイマーT2のONと同じタイミングで点灯し、タイマーT2がONしてから4秒後にタイマーT2のb接点が動作し、消灯します。
白ランプは黄押しボタンを押すことにより、消灯します。
練習問題5
下図のタイムチャートの回路図(シーケンス図)を描きましょう。
黒押しボタンを押すとリレーCR1とタイマーT1がONします。
黒押しボタンを離しても、リレーCR1の自己保持により、タイマーT1はONし続けます。
白ランプはリレーCR1がONすると点灯します。
黄ランプはタイマーT1がONしてから4秒後にタイマーT1のa接点が動作し、点灯します。
2つのランプは黄押しボタンを押すことにより、消えます。
練習問題6
下図のタイムチャートの回路図(シーケンス図)を描きましょう。
黒押しボタンを押すとリレーCR1とタイマーT1がONし、白ランプと黄ランプが点灯します。
黒押しボタンを離しても、リレーCR1の自己保持のより、点灯し続けます。
白ランプはCR1がONしている間は点灯します。
黄ランプはタイマーT1がONしてから3秒後にタイマーT1のb接点が動作し、消灯します。
白ランプは黄押しボタンを押すことにより、消灯します。
練習問題7
下図のタイムチャートの回路図(シーケンス図)を描きましょう。
黒押しボタンを押すとリレーCR1がONし、白ランプと黄ランプが点灯します。
黒押しボタンを離してもリレーCR1の自己保持により、白ランプと黄ランプは点灯したままです。
黄押しボタンを押すと、リレーCR2、タイマーT1がONします。
リレーCR2がONすることにより、リレーCR2のb接点が動作し、黄ランプは消灯します。
黄押しボタンを離してもタイマーT1はリレーCR2の自己保持により、動作し続けます。
タイマーT1が動作してから2秒後にタイマーT1のb接点が動作し、リレーCR1の自己保持が切れ、白ランプは消灯します。
練習問題8
下図のタイムチャートの回路図(シーケンス図)を描きましょう。
黒押しボタンを押すとリレーCR1とタイマーT1がONします。
黒押しボタンを離しても、リレーCR1の自己保持により、タイマーT1は動作し続けます。
タイマーT1がONしてから2秒後にタイマーT1の接点がONし、白ランプが点灯します。
黄押しボタンを押すと、白ランプは消灯し、リレーCR2がONします。
リレーCR2がONするとタイマーT2と黄ランプがONします。
タイマーT2はリレーCR2の自己保持により、動作し続けます。
タイマーT2がONしてから3秒後にタイマーT2のb接点が動き、黄ランプは消灯します。
練習問題9
下図のタイムチャートの回路図(シーケンス図)を描きましょう。
黒押しボタンを押すとリレーCR1がONし、白ランプが点灯します。
黒押しボタンを離してもリレーCR1の自己保持により、白ランプは点灯したままです。
黄押しボタンを押すと、リレーCR2、タイマーT1とT2の3つがONします。
黄押しボタンを離してもタイマーT1とT2はリレーCR2の自己保持により、動作し続けます。
タイマーT1が動作してから4秒後にタイマーT1のb接点が動作し、リレーCR1の自己保持が切れ、白ランプは消灯します。
タイマーT2が動作してから2秒後にタイマーT2のb接点が動作し、黄ランプは消灯します。
タイマーT2よりT1の設定時間が短いと、T1が優先され両方のランプが消灯します。
練習問題10
下図のタイムチャートの回路図(シーケンス図)を描きましょう。
注意
使用するタイマーにより、正常に動作したという報告と正常な動作しないという両方の報告を受けております。
配線される際は動かない可能性もあります。
黒ボタンスイッチを押すと、CR1のリレーがONし、白ランプが点灯します。
白ランプは黄色ボタンを押すまで、点灯を保持しています。
黄色ランプはタイマー1とタイマー2が交互にオンオフし、点灯点滅を繰り返します。
このように点灯を繰り返すような回路をフリッカ回路と言います。
まとめ:練習問題を通して
今回は練習問題として10問ご用意いたしました。
今回のような色々なタイムチャートを見て、すぐに回路図にかける状態までに仕上げておけば、当日の仕様に焦ることはありません。
合格するために何度も練習して慣れましょう。
機械保全技能士3級について最初から学習したい場合はこちらをご覧ください。
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初心者の方へ教えた時の機械保全電気系3級実技の練習手順(方法)
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