こんな方におすすめ
- 家電製品の電流値を測定したい方
- 家電製品の電流値の測定方法を知りたい方
- コンセントセパレータの使い方を知りたい方
家電製品やパソコン、プリンターに流れている電流を測定したいことはありませんか?
私は会社で経理や総務などの事務所から、電源タップや家電製品にどれぐらい電流が流れているのか調べてほしいと言われたことがあります。
そんなときはクランプメーターを使用して電流値を測定しますが、注意すべきことがあります。
制御盤内や分電盤内のケーブルは1本ずつになっていることがほとんどですので、問題なくクランプすることができますが、下の画像2枚目はコンセントに挿し込むケーブルは2本1体になっているため、1本だけクランプできません。
今回の動画はそんな1本だけでクランプできない時にどうやって電流値を測定するのか、2つの方法を紹介していきます。

目次
家電製品の電流値を測定するためには


実際に自作のケーブルとコンセントセパレータを使用して、家電製品の電流値を測定してみたいと思います。
使用する家電製品と計器について

クランプメーターは直流電流と交流電流を測定できるエーアンドディーのクランプメーター「AD-5587」と、小さな交流電流から測定できるムサシインテックのリーククランプ「MCL140」の2つを使用していきます。
自作のケーブルで測定

ケーブルは販売されていないので、自作する必要があります。
電源コードとプラグ(オス・メス)を購入すると700円ほどでした。
自作ケーブル材料
・平型ビニルコード VFFケーブル VFF2.0×2C
・コンセントプラグメス パナソニック WH4615P
・コンセントプラグオス パナソニック WH4015PK
実際に測定

クランプメーターの細かい操作方法に関してはこちらの記事またはYouTubeをご覧ください。
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エー・アンド・デイのクランプメーター

ドライヤーの電源を入れます。


ムサシインテックのクランプメーターです。



コンセントセパレータで測定

今回用意したコンセント用セパレータは三和電気計器 ラインセパレータ LS11という製品です。
呼び方は「コンセントセパレータ」「セパレータ」「ラインセパレータ」と言われています。
自作したケーブルより金額は高く、アマゾンで3000円ほどで販売されています。
測定する時の注意点

それぞれ倍数が異なり、電流値の1倍、10倍になります。
上の画像でx1が1倍、x10が10倍です。
小さな電流を測定する場合には10倍側を使用すると誤差が小さくなります。

実際に測定

エー・アンド・デイのクランプメーター

トリガスイッチを押し、クランプを開いて、セパレータの穴部分を挟みます。
1倍と10倍の2つで確認します。

電流値は11Aほどです。
つぎは10倍で確認してみます。

表示は116.6Aになっていますが、10倍で測定していますので、実際には11.66Aとなります。
ムサシインテックのクランプメーター

トリガスイッチを押し、クランプを開いて、セパレータの穴部分を挟みます。
こちらも1倍と10倍で確認します。
最初は1倍(x1)の部分を挟んで電流値を確認します。

つぎは10倍で確認してみます。

表示は111.6Aになっていますが、10倍で測定していますので、実際には11.16Aとなります
まとめ:家電製品の電流値

家電製品の電流値を測定するときはコンセント用のラインセパレータがあれば小さな電流も測定できて便利かもしれませんが、金額で判断すると個人的には自作のケーブルでも全然問題ないかと思います。




