仕事

安易な転職はデメリットだらけ?転職願望の心理とは

安易な転職デメリット

あなたは転職しようか悩んでいますか?

良い仕事があれば転職したいなーなんて思っている人は世の中にたくさんいるかと思いますが、実際に思い切って転職する人はそこまで多くないでしょう。

なぜならば、金銭面や福利厚生、仕事内容において「今よりも確実に良くなる」という保証がないからです。

求人広告の内容がいかに魅力的でも、実際に転職してみないと本当に正解だったかどうかが分からないですよね。

私自身は20代で転職しましたが、優柔不断な性格もあり、転職するときは結構迷いました。

この記事ではそんな「転職したいと思う心理」と「転職のデメリット」について解説していきたいと思います。

スポンサーリンク

転職したいと思う心理とは

考える心理人間は「現状維持バイアス」という「無意識で何もしなくて良い理由を探してしまう」という心理が働いてしまいます。

転職によって得られるかもしれない「今よりも上の自分」というプラスの作用よりも、転職によって現状よりも悪い状況になってしまうかもしれないというマイナスの作用を無意識に恐れてしまうのです。

そんな「現状維持バイアス」という心理が働くにも関わらず、なぜ転職したいという気持ちになる人がいるのでしょうか?

これは大きく3つの理由に分かれます。

1.「今よりもステップアップしたい」という向上心

国家資格などの難しい資格に挑戦して合格したのでステップアップしたいとか、より責任あるやりがいのある仕事をしたいという人だったりです。

向上心からくる転職願望は、仕事に生きがいを感じる人に多い願望といえます。

このタイプの人は、先に述べた「現状維持バイアス」という心理にあまり影響を受けず、「理想の自分」を追い求めるので積極的に転職活動を行う傾向にあります。

2.「現状よりも良い環境にしたい」とい不安な気持ち

転職したいと思う人に多い理由は「給与に不満がある」「会社の将来性に不安を感じる」「勤務時間、休日に不満」など現状に不満を感じている人が「より良い仕事に転職したい」という理由で転職活動を始めるのです。

しかし、このタイプの人はステップアップしたいというタイプよりも強い感情ではないため、「現状維持バイアス」の心理が働きなかなか転職活動を始められないという事が多いのです。

3.「とにかく現状から逃げたい」という現実逃避

サービス残業が多く、精神的肉体的に限界だったり、生理的に受け付けない上司や理不尽な上司などからのストレスで鬱寸前になってしまっていたりする時には「何とかして逃げなければ」という心理が働き転職活動を始めるのです。

しかし、このタイプの人は精神的肉体的にかなり追い込まれた状態なので、「転職活動する時間や余裕がない」というケースが多いのが現状ではないでしょうか。

転職のデメリットとは?

デメリット実際に「転職することのデメリット」にはどんなものがあるのでしょうか。

1.現状よりも収入が上がるとは限らない

例え求人内容の給与面が現状よりも良いとしても、実際に転職してみたら前の仕事よりも給与が減ってしまったというケースも多々あります。

それは、求人内容の給与面は「一ヵ月の平均残業や平均業績等」を加味したおよその給与額であり、転職者の実際の給与額とは言い切れないのです。

2.資格が役立たないケースがある

難しい資格を取得して「ステップアップしよう」と転職してみると、実際には全く資格に関わる業務に携われないというケースもあったりします。

実際に私はそのパターンでした。

募集要件と異なり、持っている資格とは関係のない部署に配属されました。

また、資格を持っていても、実際には資格ではなく実務能力が優先されるケースも多く、業務に慣れておらず戦力値が低い転職者には雑用が回されてしまうというケースも多かったりするのです。

3.同期がいない、もしくは少ないので孤独感を感じる

転職するということは中途採用として雇われるというわけですから、同期がいなかったり、いたとしても数名しかいなかったりします。

転職して業務に慣れる数か月間~半年の間にも、共に励ましあったり悩みを共有できる同期がいるととても心強いですよね。

私自身、仕事に悩んでいる時に同期に助けられたことがあります。

会社内で人間関係ががっちりと固まっている職場に転職したならば、なかなか輪に入ることができず孤独感を感じながら仕事をしていかなければいけないこともあります。

4.出世するまでに時間がかかる

転職してから数年間は実績もなく、その割に新卒者と比べると歳を取っているので、圧倒的な能力がないと出世することができないケースが多くなります。

能力的に大差がなければ、企業はやはり新卒からずっと働いている社員を優遇して出世させることが多いはずです。

出世願望が強いタイプの人にとっては、大きなデメリットといえるでしょう。

5.退職金が少ない

求人条件では月収や年収を気にしがちですが、転職する時のデメリットとして転職先での退職金が少なくなります。

退職金は勤続年数に大きく影響するので、年を取ってからの転職では退職金は期待できません。

当然ながら長く勤めた方が退職金をたくさん頂けるので、お金の面ではこちらも大きなデメリットと言えます。

まとめ

メリットとデメリット「隣の芝生は青い」という言葉もあります。

自分よりも他の人の方が良い環境で働いているのではないかと思ってしまいますが、大抵の人は「現状維持バイアス」という結局何もしない方を選ぶという心理が働き実際に転職活動まで至らないということが多いようです。

転職することで、「収入が思ったよりも増えない」「資格が役に立たない」「動機がいないので孤独を感じる」「出世するまでに時間がかかる」というようなデメリットが生じることもあるのです。

転職を考えている人は、ぜひこのようなデメリットを理解した上で決断した方が良いのではないでしょうか。

もちろん、メリットもありますので、メリットとデメリットのバランスを考慮する必要があります。

転職する時のメリットについてはこちらをお読みください。

広告

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

シマタケ

共働きの子育て会社員。工場で15年間働く電気エンジニア。多数の国家資格を取得。施設や工場で働く方々が勉強できる、様々な悩みを解決できるサイトを目指しています。雑記記事も時々書きます。心理学を勉強中でメンタルケア心理士、行動心理士取得。

-仕事