シマタケ(@shimatake_117)です。
この記事では、電気工事をする際に使用する片切スイッチ・3路スイッチ・4路スイッチの配線方法について紹介しています。
これから第2種電気工事を取得されるのであれば、実技試験や筆記試験では、これらのスイッチを使った問題が出題されています。
また、電気工事の仕事をする時にはスイッチの配線は必須です。
そこで今回は各スイッチの配線方法を分かりやすく解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
こんな方におすすめ
- これから第2種電気工事を受験される方
- 電気工事士初心者の方
片切スイッチ
片切スイッチは最も基本的なスイッチで、一番シンプルで分かりやすいです。
画像を見てみると、片方はただの丸で、もう片方は丸に棒がついているのが分かると思います。
スイッチを押すと、この棒は反対側の丸にくっつき、丸と丸が繋がります。
丸と丸が繋がることにより、電気が通るという仕組みです。
電源を左の丸に、負荷側(電球)を右の丸に付けてスイッチを入れると、スイッチに電気が通るので、負荷側に電気が流れるということです。
3路スイッチ
2か所でON・OFFしたいときは3路スイッチを使用します。
3スイッチは階段によく使用されます。
片方は0と書かれた丸が一つ、そしてもう片方には1、3と書かれた2つの丸があるのが分かると思います。
3路スイッチはスイッチを入れることで、3と1に入り切りすることができます。
しかし、3路スイッチは1つだけでは使用することはなく、2つ合わせて使います。
片方の3路スイッチ0に電源をつなげて、3と1をもう片方の3路スイッチにつなげる。そしてもう片方の3路スイッチの0に負荷側につなげます。
そうするにより、どちらの3路スイッチからも負荷側に電気を送ることができます。
最初のうちはどこが電源や負荷側か分からなくなって、アタマが混乱すると思います。
私も一番最初はそうでした。
4路スイッチ
3か所や4か所などの複数個所で使用したい場合は4路スイッチを使用します。
4路スイッチはスイッチを入れることで、「1と2、3と4」から、「1と4、3と2」に切り替えることができます。
4路スイッチは単独で使用することはなく、3路スイッチと合わせて使っていきます。
さきほど3路スイッチの1と3同士で繋げると紹介しましたが、4路スイッチはその間に使います。
具体的に書くと、3路スイッチの「3と1」を4路スイッチの「1と3」につなげて、反対側の「2と4」をもう一つの3路スイッチの「3と1」に繋げるという配線です。
そうすることで、上図のように3箇所でスイッチを入り切りすることができるようになります。
また、上図とは異なり、3路スイッチの「3と1」を4路スイッチの「3と1」と逆に接続しても問題ありません。
覚えるために
最後に3種類のスイッチを整理します。
片切スイッチ
・1か所で入り切りしたい時に使用する。
・片方を電源につなげて、もう片方を負荷側につなげることで、明かりの入り切りをすることができる。
3路スイッチ
・2箇所で入り切りしたい時に使用する。
・配線方法は、0を電源、1と3をもう片方の3路スイッチにつなげて、もう片方の3路スイッチの0を負荷側につなげる。
4路スイッチ
・複数個所で入り切りしたい時に使用する。
・4路スイッチは2つの3スイッチの間に使う。
・配線方法は3路スイッチから来た2つの線を横に並列につなげる。
少しでも参考になれば幸いです。