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【だれでも簡単】家電製品の消費電力(電気料金)を計算する方法!

2019年10月9日

電気料金を計算する方法

日々生活していると、わたしたちが如何に電気に依存しているかがよくわかります。

テレビを見るのも電気、洗濯するのも電気、ドライヤーを使うのも電気を使います。

そこで気になるのは、「家電製品はいったいどれくらい電力を消費しているのか」、ではないでしょうか。

何気なく使っている家電製品ですが、気が付いたたら電気代が高かった、なんて経験がある人も多いはずです。

そんなときに、簡単に家電製品の電気料金が計算できたら良いと思いませんか。

本記事では、「だれでもできる!」と題して、家電製品の消費電力(電気料金)を簡単に計算する方法をお伝えします。

この記事を読むことによって、簡単に計算できるようになります。

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家電製品の消費電力(電気料金)を簡単に計算する方法

さっそく家電製品の消費電力(電気料金)の計算方法についてお伝えしていきます。

まずは下記の計算式をご覧ください。

消費電力量の式

W(消費電力)×h(時間)=Wh(時間あたりの消費電力)

こちらの計算式に、それぞれの数字を当てはめるだけで答えが出てしまいます。

とても簡単です。

ただ、これだけでは時間当たりの消費電力量しかわからず、電気料金を求めることができません。

できることなら、1時間家電を使用した場合、いったいいくらになるのか、具体的な数字が知りたいところです。

そんなときは、次の計算式を使います。

1時間あたりの電気料金

Wh÷1000(1hの場合)=kWh(キロワットアワー)

kWh×○○円(各ご家庭の契約電力料金)=電気料金

少し計算式が複雑になりましたが、むずかしいことはなにもありません。

次の項で具体例を交えてよりわかりやすく、詳しくお伝えします。

例:ドライヤーの電気料金を実際に計算してみよう

ドライヤーの電気料金例としてだれでも使うドライヤーを実例にして計算してみましょう。

まずは、使用電力量から計算します。

ドライヤーの一般的な消費電力は強モードで1200Wです。

これを先ほどの計算式に当てはめてみます。

1200W×1h(1時間使用)=1200Wh

つまり、1時間ドライヤーを強モードで使い続けると、1200Wほど電力を消費することがわかります。

次に、電気料金を計算しますが、ここで契約している電力会社の電気利用料金を調べてみてください。

かならず1kWhあたりの金額が提示されているはずです。

シマタケ
1kwhあたりの金額は季節や使用する時間帯、料金プランによって異なりますのでご注意ください。

我が家では昼間24.6円/kwh、夜間10.6円/kwhです。

ここでは仮に計算しやすいように「1kWh=30円」とします。

ちなみに、1kWhは、1時間あたりにかかる電気料金そのものなので、もし1kWhあたり1Whの家電製品があれば、当然1時間で30円かかることになります。

それでは、話を戻して電気料金の計算式に当てはめてみましょう。

その前に、先ほど計算したドライヤーのWhは1200でした。

これでは単位が違うため、計算式に当てはめることができません。

先に下記の計算をし、単位をWからKWにします。

1000Wは1kWなので、1000で割ります。

1200Wh÷1000=1.2Wh

こちらの計算は、電力会社の契約単価に合わせるために行う必要があり、簡単に言ってしまえば1kWhと単位を揃えたと思ってもらえればOKです。

ここまでくれば、いよいよ電気料金を求めることができます。

1.2Wh×30円(1kWhあたりの契約単価)=36円

仮に1200Wのドライヤーを1時間使い続けたら、電気料金は36円であることがわかります。

シマタケ
計算での求め方はあくまでも概算となります。

実際は消費電力を測定する機器で測定すると、カタログや製品に表示されている消費電力より低いです。

消費電力と電気料金の計算方法まとめ

かなり長くなってしまいましたので、最後に簡単にまとめておきます。

計算方法

  1. 調べたい家電のW数を確認
  2. W×1h(1時間)=Wh(1時間あたりの電力使用量)
  3. 単位の換算
    「2」で算出したWh÷1000(1kWhに単位を合わせる)=Wh(これで1kWhに単位が揃う)
  4. kWh×契約単価
    「3」で算出したWh×○○円(各電力会社の1kWtあたりの契約単価)=○○円(1時間あたりの電気料金)

家電製品の消費電力(ワット数)を調べる方法

消費電力の確認方法「そもそも、気になる家電のワット数(W数)を調べるにはどうたらいいの?」

たしかに、普段して使用している限り、家電のW数なんてチェックしませんよね。

知る必要もないので、調べ方がわからないのは当然です。

とはいえ、家電製品のW数を調べる方法はとても簡単で、たとえば冷蔵庫や電子レンジ、掃除機などは裏面や側面に表記されていることが多いです。

小型家電などで表記されていない場合は、アダプターや説明書などでも調べることができます。

それでもわからないときは、Googleなどの検索窓に、調べたい家電の型番を打ち込んでみてください。

製品情報がヒットするので、W数を簡単に調べることができます。

注意

W数を調べた際に、W以外にVAと書かれていれば、VAをW数とします。

WとVAの違いについては別の記事にて説明します。

消費電力の表示が2種類ある場合

周波数の違い_消費電力

上の写真ように扇風機など、回転する家電製品は消費電力が2つ記載されています。

これは住んでいる場所によって周波数が異なるからです。

東日本にお住いの方は「50Hz」なので、消費電力は左側の「41W」です。

西日本にお住いの方は「60Hz」なので、右側の「38W」となります。

周波数や電源について知りたい方はコチラをご覧ください。

直流と交流の違い
押さえておきたい電源の種類|直流と交流の違い

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消費電力が多い家電製品はどれ?

計算方法がわかったところで、いちいちそれぞれの家電製品を調べるのは手間だと思います。

ざっくりですが、一般家庭によくある消費電力が多い家電製品をいくつかピックアップして紹介します。

消費電力は我が家にある家電製品を元に記載していますが、参考にしてみてください。

注意

消費電力はメーカーや製品、使用状況によって異なるの参考値としてください。

家電製品名消費電力
ドライヤードライヤー_イラスト1200W(強)
炊飯器炊飯器_イラスト700W(保温15W)
電子レンジ電子レンジ_イラスト1300W
オーブントースターオーブントースター_イラスト1000W(トースタ500W)
洗濯機洗濯機_イラスト600~1200W
掃除機掃除機_イラスト800W
エアコンエアコン_イラスト2000W(冷房時)
IHクッキングヒーターIHクッキングヒーター_イラスト1400~3000W
アイロンアイロン_イラスト1200W

極端な話、これらの家電製品の使用頻度を減らす、または使用時間を短縮するだけで、電気料金の節約につながります。

もし毎月あたまを悩ませているのなら、一度使用状況や環境を見直してみると良いかもしれません。

特にアイロンやヒーターなど、温める家電製品は消費電力が高いです。

冬の電気代が夏よりも高い理由は?節約方法と我が家の電気代を紹介!

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家電製品の消費電力を抑える方法

電気の節約家電製品の消費電力を抑えるには、いくつかの方法があります。

もっとも簡単な方法として、長時間の使用をやめる、使わないときは電源を抜いておく、などの方法が有効です。

しかし、オール家電のお宅などは、IHクッキングヒーターで長時間調理しなければなりませんし、髪の毛が長い女性はドライヤーの時間も長くなってしまいます。

そんなときは、時短テクニックをうまく活用して、使用電力量を抑える方法がおすすめです。

時短テクを駆使して使用電力量を抑える

圧力鍋前述したIHクッキングヒーターを例にしてみましょう。

カレーや煮物など、長時間煮込む必要がある料理の場合、どうしても電力使用量が増えてしまいます。

煮込み時間をケチってしまえば、にんじんやじゃがいもがごりごりと、歯ごたえ満点で家族からクレームがでることまちがいなしですから、ある程度仕方がありません。

ただ、考え方次第では、煮込み時間を大幅に短縮することができるんです。

たとえば、圧力鍋を利用すれば、煮魚でも短時間で骨までほろほろになります。

他にも、電子レンジで根菜を先に調理しておけば、IHクッキングヒーターの使用時間は当然短縮できます。

「電子レンジも電力使用量が多いのでは?」

そう思われたかもしれませんが、IHクッキングヒーターを使って長時間煮込むのとは違い、長くても5分程度しか電子レンジを使用しないので、使用電力量に差がでます。

ドライヤーに関しても同じで、長時間使うと電力量もさることながら、首やあたまが熱くなったり、肩、腕が痛む、髪の毛も熱でキューティクルにダメージがでるなど、マイナスなことがあります。

髪の毛をすばやく乾かすには、先発直後にタオルドライをし、お風呂から上がるまでにできる限り水分を飛ばしておく必要があります。

バスタオルで髪の毛を包んでおいたり、吸水性の高いヘアキャップで髪の毛をもんだりしておくだけでも、ドライヤーの使用時間が違ってきます。

少し発想を変えるだけで消費電力を抑えることができますので、いろいろ工夫してみると良いと思います。

まとめ:電気料金の計算

電気代の計算家電製品の使用電力量(電気料金)についてお伝えしてきましたが、自分で計算することができれば、自然と節約につながるので、おすすめです。

「毎月テレビだけでこんなにかかってるんだ・・・」

「寝落ちで部屋の電気消し忘れ、ヤバいかも!」

まとめて請求がくる電気料金は、それぞれがどれだけ使用しているのかが可視化できないため、いまいち理解できないところがあります。

しかし、計算方法がわかった今なら、簡単に調べることができるはずです。

これを機に、ぜひご家庭の電気使用量をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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シマタケ

共働きの子育て会社員。工場で15年間働く電気エンジニア。多数の国家資格を取得。施設、工場で働く電気エンジニアが勉強できる、悩みを解決できるサイトを目指しています。子育てや雑記記事も時々書きます。

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