社会人として働いていると、かならずついて回るのが同僚や後輩の出世です。
それ自体はおめでたいことであり、一緒に仕事をしているあなた自身も褒め称えるべきことですが、手放しに喜べない場合もあります。
そう、自分よりも先に出世した場合です。
つい先日まで同僚や後輩として接していたものが、出世を境に立場が上になってしまう。
この状況で嫉妬しない人はいないでしょう。
恥ずかしながら、実はわたしも嫉妬してしまった一人です。
そんな嫉妬は自分を苦しめるものでしかなく、できることなら味わいたくない感情です。
そこで、本記事ではわたし自身の体験談からひも解く「同僚や後輩の出世に対して嫉妬をしないための5つの対処法」と題して紹介していきます。
悩んでいる方、ぜひ参考にしてください。
目次
同僚たちの出世に嫉妬する理由
人間が嫉妬を覚えるシチュエーションはさまざまです。
嫉妬する場面
- ひそかに思いを寄せていた子が彼氏といるところを見かけた
- 自分よりも勉強ができるライバルがいる
- イケメンでモテモテな友人
- お金をいっぱいもっている人
- 上司と仲が良い
上記の例はほんの一例に過ぎませんが、すべての事例においてなにか共通していることがありませんか?
そう、「自分では叶えることができない」ことです。
いずれも他人の領域であり、自分ではコントロールできません。
好きな子を取られた、イケメンなど、あなたがどうやっても勝てない、叶わないことに対して嫉妬という黒い感情が沸き上がります。
とくに、同僚や後輩などは同系列、もしくは無意識に下に見ていることが多いために、「なんで、あいつなんかが!」と、より嫉妬の炎を燃えたぎらせる燃料になってしまいます。
嫉妬しない方がおかしい
今まで自分と同じくらいにしか見ていなかった同僚が、ある日突然上司になってしまった。
この状況で嫉妬しない人なんていません。
一緒に酒を飲んで会社や上司の愚痴を言い合っていた仲間が、自分よりも上の立場になるなんて、素直に喜べるものではないはずです。
しかし、嫉妬心を抱いて自己嫌悪に陥り、そのまま嫉妬の炎に身を焦がすのはNGです。
重要なのは、暗くて黒い感情をコントロールすることであり、嫉みにどっぷりつかっていては毎回同じシチュエーションで嫉妬を味わうことになってしまいます。
では、どうしたら良いのかが気になると思いますが、次の見出しで具体的な対処方法を詳しくお伝えしていきます。
同僚の出世に嫉妬しないための5つの効果的な対処法
同僚や後輩の出世に対して嫉妬を覚えないようにするには、5つの対処法が効果的です。
実際にわたしも同じ状況のときにやってみましたが、これをやるかやらないかで、心への負担がかなり違いました。
対処法
- なぜ同僚が自分より先に出世できたのか考える
- 素直な気持ちで喜ぶ
- 嫉妬を活力にする
- ほかの趣味で嫉妬を発散
- 仕事に期待しない
それぞれ詳しく紹介していきます。
1.なぜ同僚が自分より先に出世できたのか考える
同僚や後輩が出世したと聞いた瞬間、あたまに血が上るのもわかりますが、まずは冷静に事実を受け止める。
スタートはそこからです。
なぜ同僚があなたよりも先に出世できたのかを考えます。
仕事ができるから、人当たりが良いから、上司からのウケが良いから、大きなプロジェクトを成功させたから、などなど思い当たる節はたくさんあるはずです。
逆に言えば、同僚のそういった秀でた部分を真似することができれば、出世のチャンスが巡ってくることになります。
腐らずに、冷静に分析しましょう。
2.素直な気持ちで出世を一緒に喜ぶ
一番気持ちが楽になる方法は、素直に同僚や後輩の出世を一緒に喜ぶことです。
仲間内から出世頭がでることは、本来であればおめでたいことです。
周りも喜んでしかるべきですし、いつまでもうじうじと嫉妬しているのは傍から見ても格好悪い以外の何物でもありません。
一緒にお祝いしているうちに、同僚の喜ぶ顔を見ていれば、嫉妬なんてどこかに消え失せます。
もっと大きな器になりたいものです。
3.嫉妬を活力に変換する
嫉妬心には、意外とパワーが秘められているものです。
稀に、恋愛のもつれなどの嫉妬からくる事件がニュースで取りざたされることがありますが、嫉妬のパワーで相手をどうにかしてやろうという負の感情があるからこそ行動に移せているわけですよね。
普段なら人を傷つけることなんて絶対にしないタイプの人でも、事件を起こしてしまう背景には負のパワーが働いているんです。
決して褒められたものではない負のパワーですが、別の活力として変換すると、予想外の力を発揮することがあります。
活力へ変換
同僚が出世した → うらやましい! → 俺もやってやる! → 仕事に活力がでる
このように上手い方向に負のパワーを導くことができれば、仕事に対する姿勢も変わりますし、嫉妬のどす黒い部分を味わうことなく済みます。
4.ほかの興味事で嫉妬を発散する
嫉妬が心のウェイトを大きく占めるようなら、ガス抜きをする必要があります。
たとえば、わたしのようにブログを書いて、思いの丈を発信してみてください。
あなたの想像している倍以上、スッキリします。
嫉妬していたのがバカらしくなりますが、中には「ブログはちょっと・・・」、そんな人もいるかもしれません。
実は、ガス抜きの媒体はなんでもよくて、スポーツで汗をかく、新しく趣味を始める、節度を守って爆買いするなど、スッキリさえできれば何でもOKです。
嫉妬の怨念を、別のもので昇華すると考えればわかりやすいです。
5.嫉妬を抱くほど仕事に期待を持たない
仕事や他人に対して大きな期待を持っていると、同僚たちの出世でより強い嫉妬を抱くことになります。
極端な話、出世をあきらめているくらいの気持ちでいれば、周りに嫉妬することもなくなりますし、同僚と話すのも苦ではなくなります。
一見するとノーダメージで済みそうな対処法ではありますが、デメリットとして上司から「やる気がないやつ」と認定されることもあるので、その点だけは注意が必要です。
どうしても我慢できないときの最終手段は転職
嫉妬を抱かずに済む5つの有効的な対処法を紹介しましたが、それでも気持ちに整理がつかないときは、最終手段として転職することも選択肢に入れておきましょう。
どうしても我慢ならない状態なのに、問題の相手と一緒に気持ちよく仕事ができますか?
今までは対等の立場で支えあってきた仲間から、「おい、これやっといてくれよ」と命令され、笑顔で「ハイ!」と返事ができますか?
そして、この流れがこれからも続くわけです。
大半の人が苦痛に感じるのではないでしょうか。
そんなつらい状況で仕事を続けるくらいなら、さくっと転職して環境をリセットしてしまうのが一番です。
各業界、人手不足で引く手あまたの現在なら、再就職もそれほどむずかしくはありません。
むしろ、あなたによりぴったりの仕事や職場が見つかるチャンスとも取れます。
無理して我慢を重ねても、事態が好転することは稀です。
いつでも逃げ出せるための道は、ストレスを軽減する意味でも作っておいた方が良いでしょう。
まずは登録し、求人を見るだけでも気分転換になります。
まとめ:嫉妬と上手く付き合う
夢や理想を語り合っていた同僚・後輩が、急に自分よりもあたまひとつ抜きんでてしまった。
これはショックだと思います。
嫉妬してしまうのも無理はなく、現にわたしも同じ状況で嫉妬を感じました。
だからといってそのまま嫉妬に支配されていては、これからの成長が見込めません。
なにより同じことが起きれば、また同じように嫉妬で心が不安定になることになります。
そうならないためには、本記事で紹介した5つの対処法をしっかり実践する必要があります。
少しでも心への負担を軽減するためにも、ぜひお試しください。
少しでも参考になれば嬉しいです。