どんな人にも苦手な人のひとりやふたりはいると思います。
ただ、それが会社内にいるとなると、ストレスでしかありません。
仕事上、関わらなければならないのに、顔を見るだけでもイライラ、声が聞こえてきたらイライラ。
だからといって職場という環境ではどうすることもできず、ひたすら我慢するしかありません。
そんな経験はありませんか?
これではいつか自分の方がつぶれてしまい、最終的には転職も視野に入れなければならなくなるでしょう。
そんな理不尽な関係性にピリオドを打つには、人間関係が楽になるための心構えを持つことがなによりも重要になります。
私は誰とでも大丈夫と思っていましたが、今の職場にどうしても考え方や行動など全然合わない方が一人います。
我慢し続けた結果、頭痛や胃痛など身体的な影響がでてきましたが、今では何とか上手に付き合っています。
今回の記事では、「苦手な人と接するための心構え」「精神的に気持ちが楽になる考え方」についてお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
会社の苦手な人と接するための4つの心構え
会社という逃げ場のない環境においては、苦手な相手から逃げ出す手段はあまり多くはありません。
ましてや、仕事上で関わるとなれば尚更です。
そんなときに重要なのが、事前に心の準備をする、つまり、心構えを持っておくことです。
心構えをしておくのとしておかないのでは、実際に嫌なことがあったときのダメージが大きく変わってきます。
少しでも嫌な思いをしなくても済むように、これから4つの心構えを例としてお話ししていきます。
苦手な相手の何が嫌いかを把握しておく
一番大切なことは、相手の何が嫌い、嫌だと感じるかを分析し、把握しておくことです。
理由が分かれば事前に対策を立てることも可能のため、不快に思う回数やタイミングを物理的に減らすことができます。
また、たいていの場合は相手の一部(言葉や態度など)が嫌い・不快に思っているだけで、その人の存在すべてが嫌いというわけではありません。
一部が嫌だと感じているせいで結果的にその人のすべてが嫌いになってしまうので、嫌いな部分を切り取って考えると接しやすくなるはずです。
相手が好みそうな態度で接する
嫌な相手があなたにそういった態度をするには、相手もまたあなたのことを嫌っている可能性が高いです。
そういった場合は、あえて下手に出るのもひとつの対策になります。
具体的には、相手が好きそうな態度で接することです。
嫌いな相手にこびるようで精神衛生上よくない部分もありますが、うまくいけば相手に気に入られることもあります。
好かれることができれば、相手も嫌な態度や言動をやめるはずですから、効果は大きいです。
嫌な対応をされたときに聞き流す
仕事上、どうしても嫌な相手と絡む場面がでてきます。
もちろん、仕事に関わる話であればどんなに不快な言葉を使ってきても聞く必要がありますが、まったく関係のない話などは右から左に聞き流してしまいましょう。
たとえば、プライベートの部分でなにか言ってくるようであれば、相手には関係ないことですから、注意されたり、話題をふられても対応する必要はありません。
「そーなんですね」「わかりました」「いいですね」など軽く流してしまえばOKです。
苦手な相手の良い一面を探す
なかなか苦労するかもしれませんが、苦手な相手の良い部分を見つけておくことも効果的です。
「普段はこんな態度しかとれない人だけど、実は子猫を飼ってるんだよあなぁ・・・」
どうでしょうか。
仕事から帰ると甘い声で子猫に話しかけ、えさを上げている姿を想像してみてください。
急に親近感がわきませんか?
多くの人は、根っからの悪人ではありません。
普段の言動が悪いと感じる人でも、実は意外に良い人だったりします。
そういった良い一面を見つけてあげるだけで、なんとなく相手に対する許容量が大きくなり、許せるようになるのです。
会社内の苦手な人との付き合いが楽になる考え方
心構えひとつでかなり感じ方は変わりますが、さらに、考え方を変えることで精神的に楽になることもあります。
私が実践してきたモノをいくつか紹介しますので、ぜひ取り入れてみてください。
苦手なままでOK!
苦手な相手を無理に好きになる必要はありません。
もちろん、好きになれるならそれに越したことはありませんが、できないならそのままでも大丈夫です。
苦手から好きになるのはとても難しいです。
無理に好きになろうとすればするほど、心の負担が大きくなりますし、どこかで暴発します。
限りある人生、そんな時間は勿体ないです。
苦手なら苦手のままで接しているうちに、いちいち相手の言動が気にならなくなるようになったり、存在の小ささに気付けるようになるはずです。
いつでも逃げられるようにしておく
苦手な相手からの圧力に耐えられる自信がないときは、いつでも逃げられるように道を確保してくことをも大切です。
たとえば、同じ考えを持った仲間を作ったり、心のよりどころを作っておいたり、文字通り逃げる(転職)のも良いでしょう。
「別にどうとでもなる」と考えられるための1本の柱を心の中に立てておくだけで、気持ちが楽になります。
あらかじめ精神的な支柱を決めておくと良いでしょう。
ただ、いつでも逃げ出せるように準備はしています。
反面教師にしてしまう
相手の嫌な部分を反面教師にしてしまうのも良い考え方です。
昔から「人の振り見て我が振り直せ」と言うとおり、あなたが他の人に同じような態度を取らないようにするためにも、改めて冷静に分析して嫌な部分を割り出しておき、研究しておきましょう。
相手のことを嫌っているのは自分ではない
あなたは相手のことを「自分で嫌いだ」と考えているかもしれませんが、実際には脳が敵だと判断しているのが原因です。
つまり、意識して嫌いだと思っているあなたの感情は、脳が作り出した情報に過ぎないのです。
とはいえ、脳が敵だと判断したきっかけがあることは間違いありません。
それが嫌な態度だったのか、圧力のある言葉だったのかは人それぞれです。
ただ、もう一度客観的に関係性を見つめなおすことで、なぜ敵になってしまったのかがわかります。
原因を直接解決できることができれば、敵としての認識がなくなり、苦手な相手でもあまり気にならなくなるでしょう。
まとめ:悩んでいる方へ
私の経験に基づき、会社の苦手な相手への付き合い方と題してお伝えしてきました。
心構えで事前に準備しておき、考え方を変えることで自己防衛をするのが一番効果的な対策になります。
嫌だから嫌、では何も解決せず、ひたすら延々と我慢を繰り返すだけです。
制止的な重圧が続いてしまうと、うつ病などの心の病にも発展しかねません。
心の病になると身体にも影響が発生します。
会社内で自分の心を守れるのは自分しかいないことを自覚し、自己防衛に努めましょう。
少しでも参考になれば幸いです。