こんな方におすすめ
- 未経験で転職した後のことが知りたい
- 未経験で辛かったことが知りたい
- 辛い思をした時の対処を知りたい
電験三種の資格を取得すれば設備管理業界で就職できるチャンスを得られます。
しかし、難易度の高い資格であることから職場での期待も大きく、未経験で転職すると特に思わぬ場面で辛い思いをすることがあります。
今回は過去にインタビューさせて頂いた先輩のHさんに「電験三種を取得して未経験で転職して辛かったこと」を聞きましたので紹介していきます。
未経験で転職した場合の貴重な経験を聞くことができましたので、これから未経験で転職しようと思っている方、ぜび参考になれば良いと思います。
先輩Hさん
【試験合格した時の年齢】
26才
【就職した会社】
水道、ビル、電気設備関連の管理会社
【勤務年数】
2年
【転職した方法】
ハローワーク
Hさんの1回目のインタビューはこちらです。
目次
電験三種を取得後に未経験で転職して辛かった事
今回は未経験で転職して辛かったことを教えてください。
辛かったことは大きく分けて2つあります。
辛かったこと①電気工事に対応できない
職場で制御盤に異常があっても、どの部品を取り寄せて交換すればよいか、わからないことがほとんどでした。
結果として経験があったり電気工事士を取得してたりする同僚や先輩の指示を受けないと行動できず、軽微な配線作業しか手伝えないという場面が多くなります。
そのようなことが繰り返されると、電験三種を持っているのにトラブルを解決できないことに対して、申し訳ない気持ちが湧いてきました。
なんだかんだ言って、電験三種持っている人は電気工事士の資格を持っていたり、配線できたりする人が多いですよね。
辛かったこと②人間関係のトラブルが起きやすくなる
当然、職場でも責任者のポジションを狙っている方もいるわけで、意図せず競争心や不安を煽ってしまうケースがありえます。
私自身、あからさまに心を開いてくれない同僚や、執拗につまらない失敗を責めてくる上司と遭遇した経験がありました。
「電験三種を持っているのに、こんなこともできないの?」といわれたのは、とても辛い思い出です。
私も現場の方にですが、煽られたことがあります。
「電気の難しい資格持っているんだから、何でも直せるんでしょ?」
「給料いっぱいもらっているのでしょう?」って。
辛い思いをしたときの対処方法や考え方
ただ、努力によって解決できるケースがほとんどだと思います。
私がどう対応したかお話しします。
電気工事の対応について
先輩や同僚の電気工事を手伝う際、工具を代わりにとって渡す場面があります。
そのときに工具の名前を覚えていないとスムーズに渡すことができません。 そこで信頼を失うことがないよう、特に気を付けていました。
その後、低圧制御盤の配線作業をはじめ、高圧制御盤の年次点検を経験するなどしていくうちに、自分で対処できることが多くなっていき、少しずつ自信を持てるようになりました。
そして電気工事士の資格も取得しました。
私の同僚でも資格がなくても作業できますが、最近取るために勉強している人がいます。
人間関係のトラブルについて
そのような方と自然に接することを心がけました。
次第に飲み会や食事に誘われたり、休日に共通の趣味で遊んだりするようになり、最終的に苦しかった人間関係も気にならなくなりました。
どの職場でも電験三種の取得に対して嫉妬する方は必ずいます。
それと同様に、仲良くなれる同僚や先輩がいることを忘れないようにするのが良かったです。
妬んだり、嫌みを言ったりする人とは距離を取りたいですね。
未経験者の給料について
給料は気になってました。
私の職場では電気主任技術者の資格に1万円の補助がでましたが、給料面でも辛い思いをしたので、電気工事士や危険物取扱者、冷凍機械責任者などの資格を取得しました。
着実に給与アップしていくことができたので、結果としては給与面の不満は薄れていきました。
前向きな姿勢、素敵です。
今回はこれで終わりたいと思います。
ありがとうございました。
また何かあれば聞いてください。
まとめ:電験三種の資格を生かすのは自分次第
今回Hさんから聞いてた感覚をふまえると、電気に関する経験がある状態とない状態で転職するのでは経験がない方が辛いことが多いです。
しかし、誰だって最初は未経験から始まります。
電気主任技術者に憧れ、一生懸命勉強して電験三種を取得したのにも関わらず、辛いことに耐えることができずに辞めてしまえば今までの努力が無駄になってしまいます。
電験三種の資格を取得したら、実務経験を積むことに主軸を置き、1つひとつの困難を乗り越えていくことが大切だと言えます。
電験三種の資格を生かすのは自分次第です。