ビジネスシーンに限らず、世の中には何に対しても否定的であったり、批判を繰り返す人がかならずいます。
さっさと終わらせたい会議でも、なにかある度に場を乱し、延々と長引かせる困った人たちですが、そんなタイプと一緒に仕事をしていると、こちらは精神的に疲弊を感じてしまいます。
ただ、彼らには彼らなりの意見や考えがあり、その行為自体を非難するのは褒められたことではありません。
ここで重要なのは、如何に否定的な意見を述べる彼らとうまく付き合うかであり、お互いに批判し合うことは避けるべきです。
本記事では、「なんでもすぐに否定・批判する人とうまく付き合う2つのマインド」と題して、そんな彼らに有効な心の在り方や対策についてお伝えしていきます。
目次
なぜ否定・批判をするのか
そもそも、なぜそこまで否定的な意見や批判を繰り返すのでしょうか。
SNSなどでよく見かけますが、簡単なことに対しても異様なまでにケンカ腰に噛み付いてくる人がいます。
傍から見れば、「なんでそんなにムキになるのだろう」と、首をかしげてしまいます。
彼らが否定・批判をしてしまうのには、実はいくつか理由があるのです。
まずは自己顕示欲の表れです。
「みんなが賛同してるいのに、俺めっちゃ否定してる!」と、マイノリティ気取り(少数派)で気持ちよくなってしまうようです。
彼らの目的は否定・批判をすることではなく、自分があたかも有能であるかのように振る舞い、周りから注目を浴びることにあります。
他にも、劣等感や相手への嫉妬心から始まる否定・批判があります。
これらは否定・批判をすることによって自分の価値を高めて心理的に安心したいという想いからくる行動です。
また、中にはただのストレス解消のために否定・批判してくる人も存在するので、注意が必要です。
否定・批判する理由
・自己顕示欲の表れ
・劣等感や嫉妬心によるもの
・ただのストレス解消 など
否定・批判するタイプには2つの共通点がある
私が今まで出会ってきた方々との経験になります。
否定・批判を繰り返す理由は人それぞれで多岐に分かれますが、根幹には2つの共通した部分があります。
よくあるタイプ
・性格が真面目
・正義感が強い
性格が真面目
性格が真面目なタイプは、何事に対しても物事を固く考えがちで、柔軟に意見を飲み込むことができない傾向があります。
「こうと決まっているからこうだ!他の意見などない!」
と、凝り固まった思考が故に、他人の意見を聞き入れることができないことが多いです。
前述した嫉妬心と相乗効果を発揮しやすく、相手が有能であればあるほど、考えに固執して否定します。
正義感が強い
正義感が強いタイプもまた、注意が必要です。
というのも、この手のタイプは猪突猛進になりやすく、自分がもっている結論以外の答えに対して否定的な傾向にあります。
あまりにも強すぎるまっすぐな心だからこそ、周りからの意見を受け入れられないのでしょう。
ときどきSNSで「子犬を拾った」などの発言に、批判している人を見かけますが、これこそまさに正義感の強さが悪い方向にでてしまった結果です。
気をつけている事として、人はみんな違う環境で育ってきているので、
「それぞれの価値観、考え方がある」と意識しています。
認識できれば心にゆとりができ、相手の意見を聞くことができています。
なにごとにも否定・批判する人とうまく付き合う2つのマインド
どういう理由があるにせよ、こちらの意見に対してやみくもに噛みつかれていてはたまりませんよね。
そうならないためには、精神的に披露しない2つのマインドが役に立ちます。
①割り切る
1つめは、割り切ってしまうことです。
「この人は否定的な意見を言う人間なんだ」と、なかばあきらめに近い境地でいればダメージはほぼゼロです。
ただ、人によっては負けたようで情けなく感じるかもしれません。
しかし、憎しみや嫉妬などの感情を持ってこちらを叩いてきているのに対し、同じような感情をぶつけても争いしか生まれません。
そんなもの不毛でしかなく、最初から否定されることを前提としておいた方が、心に波風が立たずに済みます。
②相手の意見を聞いて受け止める
そしてもう1つは、相手の否定・批判を受け入れてしまうことです。
少なくとも相手も意見を述べているわけですから、まったく参考にならないということはないはずです。
まずは一度否定された意見を受け止め、自分の中でかみ砕いて冷静に精査してください。
中にはただ単に否定だけしてくる方がいます。
面倒だと感じるかもしれませんが、そんな方には否定する理由や代替案を聞くのをオススメします。
意外な気づきがあるかもしれませんし、相手の真意も見えてくるはずです。
否定に否定を返しても無駄
2つのマインドを見てもらえればわかりますが、どちらも相手の意見を否定していません。
なぜなら、否定に否定を返しても火に油を注ぐようなもので、結局堂々巡りになるだけです。
重要なのは、対立することではなく、大きな心で相手のすべてを飲み込むくらいの気持ちで受けることです。
しかし、そこまで大人になれるわけもなく、やはりどうしてもイライラしてしまうこともあるかもしれません。
そんなときこそ、紹介した2つのマインドを思い出して、上手に受け流すようにしましょう。
ムキになるだけ無駄!うまく付き合うなら肯定
何事に対しても否定・批判をする人への対策としてお話してきましたが、実際にやってみるとむずかしいはずです。
こちらが考えていることに対して難癖つけてくるわけですし、これでイライラしない方が無理というもの。
だからといって、衝突しあうのは意味がなく、それどころか会議やミーティングがますます伸びてしまう以外になにも手に入りません。
一度冷静になって、「否定をしたがる生き物なんだ」「否定の中に使える意見もあるのでは」と考え直してみてください。
今までのイライラがすっとなくなり、相手ともうまく付き合えるようになるはずです。
一つの考え方として参考になれば幸いです。