電気の知識

無電圧接点と有電圧接点の違いは?図や回路図で使い方を簡単に説明!

2019年12月19日

無電圧接点と電圧接点の違い_修正

こんな方におすすめ

  • 無電圧接点について知りたい方
  • (有)電圧接点について知りたい方
  • 無電圧と有電圧の違いや具体的な配線例を知りたい方
  • 無電圧による出力について知りたい方

電気関係の仕事で配線をしていると「ドライ接点でほしい」「無電圧接点による出力」などといった話が度々でてくることがあります。

新米だったころの私は「乾いた接点って何?」「無電圧ってどう配線すれば良いの?」と疑問に思っていました。

そんな私でも今では言葉の意味を理解して作業をしております。

今回はリレーを用いて「無電圧接点と電圧接点(有電圧接点)」について説明していきたいと思います。

お問い合わせでもご質問を頂きましたし、昔の自分も混乱していた経験がありましたので、分かりやすいように説明していきたいと思います。

この記事を読んで、電気に関する知識を一緒に深めましょう。

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はじめに:接点について

リレーとソケット接点とは電気の流れをオン・オフするものです。

小さい電気をオン・オフする弱電用の接点や大きい電気をオン・オフする強電用の接点があります。

よくあるパターンとしてリレーの接点を使用し、機器などを制御します。

その制御する場合、有電圧接点と無電圧接点に分類することができます。

また今回はご説明しませんが、オン・オフするための電気部品にはリレーや電磁接触器のような物理的に動く機械的な接点と、トランジスタ等の半導体を利用した電気的な接点があります。

無電圧接点とは

無電圧接点とは冒頭でお伝えした通り、無電圧接点はドライ接点、DRY接点とも呼ばれています。

電圧がかかっていない状態でオン・オフする接点は無電圧接点です。

例としてはスイッチ、リレーや電磁接触器などの接点です。

無電圧接点の場合、電源は相手側の機器で用意するため、相手側の回路をオン・オフさせるだけの働きとなります。

無電圧接点の使用例

下記の内容の使用例を紹介します。

今回紹介する例はほんの一例です。

使用例

  • 表示灯
  • 電子カウンター
  • 設備間の信号のやり取り

例1:信号をもらってランプを点灯

ランプの点灯_無電圧接点

リレーの接点を表示灯だけに接続するだけでは点灯しません。

相手側に電源を用意してもらって、接続することで表示灯が点灯するようになります。

例2:電子カウンター_接点による入力

使用例1_電子カウンタ例はオムロンの電子カウンターH7CXです。

検査完了信号でカウンタアップする配線です。

例3:設備間の信号のやり取り

設備間のやり取り

下流の設備が運転中であることを知らせるために、上流の設備へ信号を送りたいときの配線です。

配線図は上記のようになります。

設備間のやりとりに関しての詳細は後述してあります。

無電圧接点による出力とは?

無電圧による出力とはタイムスイッチや表示灯などの出力仕様をみると「無電圧による出力」と書かれている場合があるかと思います。

これは出力端子の接点がオンかオフするだけです。

この時は出力端子に電圧はかかっていません。

シマタケ
出力がオンしているか確認するときはテスターを抵抗レンジにして、接点の導通状態を確認する必要があります。

注意:無電圧接点と無接点リレーは異なる

お問い合わせにありましたので紹介します。

メール問い合わせ画面_表示あり「無電圧接点」と「無接点リレー」、似たような言葉がありますが、両者は異なります。

無接点リレーは半導体を利用したリレーです。

機械的にオン・オフする有接点リレーと異なり、出力信号の速度が速く、接点の摩耗がありません。

リレーの種類

有接点リレーと無接点リレーの違いについてコチラの記事の冒頭に少し書いてあります。

有接点リレー機能
最初はここから!有接点リレーって何?構造や機能と選定時の注意点

続きを見る

有電圧接点とは

有電圧接点とはウェット接点、WET接点、電圧接点とも呼ばれます。

接点がオンになったとき、接点にも電圧がかかる状態のものは有電圧接点です。

有電圧接点は接点と電源を直列に接続しておき、接点がオンしたときに、他の機器に電源を送る接点のことです。

他の機器に電源がなくとも、動作させることができます。

ただし、有電圧接点は接点を導通させると同時にその回路を電圧をかけることになりますので、接続先の電圧仕様を気にする必要があります。

有電圧接点の使用例

ランプの点灯_有電圧接点

リレーの接点がオンになると、リレーの接点を通して表示灯に電圧がかかります。

相手側は表示灯の電源を用意する必要がありません。

制御盤の外へ信号を出力するときは無電圧接点

複数の生産設備をラインとして連結をするときは設備同士の信号のやり取りが発生します。

信号のやり取りの種類は「運転準備OK」「トラブル停止中」などが一般的です。

理由としては運転準備できていない状態で上流から製品が流れていると、製品が溢れかえり困るからです。

このときに制御盤同士で配線を行う時に無電圧接点を使用します。

シマタケ
中には沢山の信号をやり取りを要求されることもありますが、シンプルな考えをオススメします。
下流の機器から上流の機器へ「運転できるかできないか」の1つの信号で良いと思います。

信号のやりとりの抜け漏れに注意

設備同士の信号は設備メーカー又はユーザーと打ち合わせをして決めますが、よく抜け漏れがあります。

情報不足などで当日の配線する時に追加の配線が必要だったり、ラダープログラムの変更が必要だったり、配線が多すぎたりいう話はよくありことです。

私自身も何度か経験しており、当日にバタバタしました。

相手先とのやりとり部分は後回しになりがちですが、しっかり打ち合わせしましょう。

打合せ後は図面にしっかり反映することが大切です。

また、現地では配線にプレートやテプラ等で行先を表示しておくと、メンテナンス時や次回の設備更新時など、調べる時間が短くなり、効率が良くなります。

最初は手間だと感じるかもしれませんが、数年後にこのような気遣いは役に立ちます。

まとめ:両者の違いについて

無電圧接点と有電圧接点について_修正1今回は無電圧接点と有電圧接点について説明してきました。

無電圧接点と有電圧接点、両者の違いは「接点がオン・オフしたときに回路へ電圧をかけるかどうか」です。

最後にもう整理したいと思います。

無電圧接点

・無電圧接点は電源を供給ぜず、接点だけ。電源は接続する相手側で持つ。

有電圧接点

・有電圧接点は接点だけでなく電源も供給するので、接続する相手側の仕様を考慮する必要がある。

シマタケ
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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シマタケ

共働きの子育て会社員。工場で15年間働く電気エンジニア。多数の国家資格を取得。施設や工場で働く電気エンジニアが勉強できる、様々な悩みを解決できるサイトを目指しています。雑記記事も時々書きます。心理学を勉強中でメンタルケア心理士取得。

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