会社の一員として働いている限り逃れられないもの・・・それは人事評価ではないでしょうか。
人事評価とは、勤務態度や会社の貢献度などを数値化して把握し、人財を育成するためのツールとしても用いられ、ただ賃金を決めるためだけの制度ではありません。
しかし、実際のところはボーナスの査定や昇給査定などにも使われるため、この評価が低いと周りに水を開けられる結果にもなりかねない、重要な評価と言えます。
普段から人事評価なんて気にしないと言いながらも、心の隅ではついつい期待してしまうという人も少なくないでしょう。
ただ、そんな人に限って評価が低く、つらい想いをしているものです。
私もそうな一人でした。
本記事では、そういった人事評価が悪くて嫌な気持ちになったときに心を楽にするための方法をお伝えします。
ぜひ参考にしてください。
目次
人事評価が悪くなる理由
まずは、なぜ人事評価が悪くなってしまうのか、ここから考えていきましょう。
原因がわからなければ改善のしようもありませんし、心の負担を軽くするのもむずかしいです。
もっと言えば、人事評価さえ悪くなければ、こうしてあなたが嫌な気持ちになることもないはずです。
さっそく原因となる理由を見ていきましょう。
自己評価が甘すぎると人事評価が下がる
冒頭でもお伝えしたとおり、人事評価は会社への貢献度や勤務態度で決定します。
如何に会社の役に立つ社員であるかが重要となりますが、自己評価が甘いとこれがなかなかむずかしいのです。
というのも、自己評価の甘い社員は自分を過大評価したり、逆に低く評価する傾向にあります。
たとえば、過大評価してしまうタイプであれば、「俺はこんなにがんばってるのに、なぜ会社は評価してくれないんだ」と勘違いし、実際には思ったような成績を上げてすらいないのに不満をもらすといった行動に出やすいです。
自己評価が低いタイプも同様に、自信がないせいかあまり積極的に会社に貢献できるような働きを見せません。
これでは人事評価が下がるのも仕方がありません。
人事評価が悪いときに役立つ5つのマインド
会社からの評価が悪いと感じたら、だれだって気分が落ち込みます。
そんなときに有効なのが、以下の5つのマインドです。
マインド
① 自分と他人とでは価値観が違う
② 他人からの評価は不公平なもの
③ 長い目で見て自分の成長につなげる
④ 最初から期待しない
⑤ 仕事人間にならない
上記の5つのマインドを持っていれば、あなたの心への負担はかなり軽減するはずです。
さっそく、それぞれ詳しく見ていきましょう。
① 自分と他人とでは価値観が違う
知っておいて頂きたいのが、あなたと周りの人間では、価値観がまったく違うということです。
これは育ってきた環境や経験が異なるため、どうしようもありません。
自分では良いと思ったことも、第三者から見たらマイナスだった、ということはよくあることです。
また短所と長所は表裏一体です。
このように、人によって考えや感じ方に差異があるのは当たり前のことで、そうなると評価に違いが生まれるのも当然のことだと言えます。
この事実を知っておかないと、つらい想いをし続けることになりかねません。
②他人からの評価は不公平なもの
基本的に、他人から下される評価は不当で不公平なものばかりです。
価値観の違いでもお話しましたが、1人1人に考えがあるので、自分が思っているような評価をもらえること自体ほぼ不可能と考えておいてください。
ほかにも、個人的な感情が邪魔をすることも考えられます。
人対人の世界ですから、そこに好き・嫌いといった私的な気持ちが介入することも充分にあり得る話です。
ですから、人事評価が低いと感じた場合は、「まぁ、人からの評価はこんなもんだな」くらいに考えておくと気が楽になります。
③長い目で見て自分の成長につなげる
人事評価が悪いとついつい凹みがちですが、すべてがマイナスなことばかりではありません。
低い評価付けをされたということは、改善してほしい、もっと成長してほしいという会社からの願いも含まれています。
つまり、あなたにはまだまだ伸びしろがあるということです。
このように、ポジティブシンキングで受け取れば、自分の成長にもつながりますし、なによりいちいち落ち込まずに済みます。
どうせ8時間働くのであれば前向きに受け止めたい方が自分にとってプラスです。
ただし、そこまで気にせず、頑張りすぎず、少しずつ成長していければ良いと感じています。
④最初から期待しない
他人からの評価は不当で不公平とお話しましたが、最初から期待しなければ落ち込むこともなくなるはずです。
過度な期待を寄せるから、現実とのギャップに苦しのです。
そうではなく、あまり期待せずにいれば、大きなダメージを負うこともなくなり、心の負担も軽減できます。
前述したように、基本的に他人が下す評価は不当で不公平なものです。
また、他人の領域ですので自分でコントロールすることはできません。
そう考えたら、良い評価をもらえる方がむずかしいのではないでしょうか。
⑤仕事人間にならない
究極のマインドとして、仕事に重きを置かないことをおすすめします。
仕事100%になるから低い人事評価が痛いのであって、50%程度に留めておけば、それほど大きく傷つくこともなります。
これは他のことにも言えるのですが、自分の好きなもの、熱意のあるものをけなされたり、バカにされたらイラっとしませんか?
仕事もまったく同じで、身を粉にしてがんばっていればいるほど反動となるダメージが大きく、人事評価が低いだけでこの世の終わりの如く嫌な気持ちになってしまうのです。
現在は熱意が冷めていまい、残業や休日出勤は極力しないようにしています。
ただ、熱意は冷めていますが、仕事をやらないというわけではありません。
就業時間内は責任をもって仕事をしています。
人事評価が低いなら転職も視野に入れておくべき
どうしても人事評価が低いことが気になってしまうなら、最終的な手段として「転職」も視野に入れておくべきです。
そもそも、現在の人事評価が正当であるかどうかはだれにもわからないことです。
もしかしたらもっと評価されるべきなのかもしれませんし、逆に今が正しい評価なのかもしれません。
ただ、どちらにしろ会社から低評価を受け続けるのは精神的にきついものです。
一度受けた烙印はそう簡単に消せるものではないので、少なくとも数か月から年単位でつらい想いを抱えて働くことになります。
それならば、思い切って新天地にかけて見るのも1つの手段ではないでしょうか。
仕事ができる自信がある、または明らかに不当な評価だと感じているなら、可能性はさらに高まります。
冷静に今の環境を見つめなおし、変えられると感じたら、転職という選択肢もあたまの中に入れておくと良いでしょう。
まとめ:人事評価は気になる?
評価を気にするなと言っても気になってしまうかもしれません。
そんなときに有効なのが、今回紹介した5つのマインドになります。
マインド
① 自分と他人とでは価値観が違う
② 他人からの評価は不公平なもの
③ 長い目で見て自分の成長につなげる
④ 最初から期待しない
⑤ 仕事人間にならない
私は上記の5つマインドを意識して、
「他人の評価を気にしない」「まずは自分が満足できるように仕事する」「どのように仕事をすれば会社に貢献できるか」
ということを考えて仕事をしてきました。
その結果、不思議と評価が良くなりました。
今までの執着や思考を手放した結果、引き寄せられたと言ったところではないでしょうか。
評価が良かった時でも「今回はラッキーだった」という程度に受け止め、評価に意識を持って行かれないようにしています。
私自身も実践しており、気持ちが楽になっていますので、評価が気になる方はお試し下さい。
一つの考え方として参考になれば幸いです。