電気の知識

警報付き遮断器や漏電アラーム遮断器と具体的な配線方法について説明

警報付遮断器について

こんな方におすすめ

  • 警報付きの配線用遮断器や漏電遮断器について知りたい方
  • 警報接点の具体的な配線例を知りたい方

配線用遮断器や漏電遮断器には遮断器の状態を知らせるために警報出力が付いている警報付きの遮断器があります。

今回の記事では「警報付き遮断器」や「漏電アラーム遮断器」、それらを利用した具体的な配線方法を紹介していきます。

一緒に勉強していきましょう。

その前に遮断器について詳しく知りたいか方はこちらの記事をお読みください。

警報付き遮断器とは

警報付き漏電遮断器警報付き遮断器とはトリップした時、状態を知らせる為に接点が付いている遮断器のことを言います。

警報接点付き遮断器や警報付きブレーカー等とも呼ばれています。

当然ながら、配線用遮断器だけでなく、漏電遮断器にも警報付きのタイプがあります。

警報用の配線方式のは「リード線タイプ」や遮断器の横に付いている「端子台タイプ」のモノがあります。

また、警報の種類として、警報スイッチ(AL)や補助スイッチ(AX)、漏電警報スイッチ(EAL)等があります。

警報スイッチ(AL)や漏電警報スイッチ(EAL)は自己保持式が標準ですが、中には自動的に警報が停止する自動リセット方式もあります。

警報スイッチ(AL)

遮断器がトリップすると接点が動作するスイッチです。

トリップを監視したいときに使用します。

配線や端子台にはALa、ALb、ALcなどと表記されています。

接点構成や名称はメーカーや型式によって異なりますので、詳細は各メーカーのカタログをご覧ください。

なお、漏電遮断器の警報スイッチ(AL)は、漏電や過電流でトリップした時に接点が動作し出力します。

配線用遮断器の状態 ALa-ALc間 ALb-ALc間
ON OFF ON
OFF OFF ON
過電流 ON OFF
漏電遮断器の状態 ALa-ALc間 ALb-ALc間
ON OFF ON
OFF OFF ON
過電流 ON OFF
漏電 ON OFF

補助スイッチ(AX)

遮断器のON、OFF状態によって接点が動作するスイッチです。

遮断器の状態を監視したい時に使用します。

配線や端子台にはAXa、AXb、AXcなどと表記されています。

他のスイッチと同様に接点構成や名称はメーカーや型式によって異なる場合があります。

遮断器の状態 AXa-AXc間 AXb-AXc間
ON ON OFF
OFF OFF ON
トリップ OFF ON
シマタケ
私の経験上、遮断器の補助スイッチが分電盤や設備の制御盤で使用されている回路を見たことがありません。

漏電警報スイッチ(EAL)

漏電でトリップした時のみ動作するスイッチです。

配線や端子台にはEALa、EALb、ELAcなどと表記されています。

他のスイッチと同様に接点構成や名称はメーカーや型式によって異なる場合があります。

漏電遮断器の状態 EALa-EALc間 EALb-EALc間
ON OFF ON
OFF OFF ON
過電流 OFF ON
漏電 ON OFF

漏電アラーム遮断器

漏電アラーム遮断器は過電流時にトリップしますが、漏電発生時はトリップせずに漏電をお知らせする配線用遮断器です。

漏電警報付き遮断器、漏電警報付きブレーカーとも呼ばれています。

漏電の発生時に電源を落としたくない重要な回路に使用し、漏電の監視に使用します。

注意点

・漏電警報付遮断器や漏電表示付遮断器は漏電遮断器ではありません。
・漏電遮断器を設置が義務付けられている箇所には漏電遮断器を設置してください。


他にも、漏電を監視できるディスプレイが付いた表示が付いた表示付き遮断器もあります。

シマタケ
私が勤めている会社で、生産工程の途中で止めることのできない重要な設備には漏電アラーム付き遮断器が使用されています。

警報付き遮断器の配線例

今回は漏電遮断器の警報スイッチ(AL)を使用して配線例を2つ紹介していきます。

配線例1

漏電遮断器がトリップした時に表示灯を点灯させる場合

配線例1_漏電で表示例として、4つの漏電遮断器のうち、1つでもトリップした場合に表示灯を点灯させたい時は下図のように警報接点と表示灯を接続します。

回路例1_表示灯点灯ELCB1 ALとは漏電遮断器ELCB1のアラーム接点になり、同様に漏電遮断器ELCB2のアラーム接点はELCB2 AL、漏電遮断器ELCB3はELCB3 AL、漏電遮断器ELCB4はELCB4 ALになります。

それらを並列に接続し、表示灯と接続します。

いずれかの漏電遮断器がトリップするとAL接点がONし、表示灯は点灯し、漏電遮断器が復帰すると消灯します。

もし、警報接点を表示灯以外にも他の回路に利用したい場合は下図のようにリレーを並列に用います。

回路例2_表示灯点灯

配線例2

漏電遮断器の警報をPLCへ取り込む場合

配線例2_漏電をPLCへ

各々の漏電遮断器がトリップした時にPLCへ信号を取り組みたい時は下図のように接続します。

下図は三菱QシリーズPLCの入力ユニットQX40(プラスコモンタイプ)になります。

漏電の警報を下図のようにPLCに取り込むことによって、警報を表示させたり、回路を遮断したりすることができます。

回路例3_PLCへ接続

まとめ

今回は警報付き遮断器の警報の種類や実際の配線例を紹介いたしました。

配線用遮断器や漏電遮断器には警報スイッチなどを付ける事により、遠方から監視したり、異常を早期に発見できたりします。

これから遮断器を設置される方は、設備を管理しやすくなるので一度検討してみてはいかがでしょうか。

シマタケ
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

少しでも参考になれば幸いです。

 

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シマタケ

共働きの子育て会社員。工場で15年間働く電気エンジニア。多数の国家資格を取得。施設や工場で働く方々が勉強できる、様々な悩みを解決できるサイトを目指しています。雑記記事も時々書きます。心理学を勉強中でメンタルケア心理士、行動心理士取得。

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