こんな方におすすめ
- 端子台の種類について知りたい方
- スナップイン式端子台について知りたい方
- 配線工数を削減したい方
配線を接続するときに使用する端子台ですが、種類としてねじ式、スプリング式(クランプ式)、プッシュイン式の端子台があります。
今回の記事ではさらに進化した"スナップイン接続式"を採用したドイツのワイドミュラー社製端子台「Klippon Connect AS シリーズ」について、他の端子台の特徴と併せて紹介していきます。
ワイドミュラー社製端子台は2022年にIDECから販売されています。

目次
各端子台の特徴

種類として以下の端子台があります。
端子台の種類
・ねじ式、
・スプリング式(クランプ式)
・プッシュイン式、
・スナップイン式←新しい端子台
ねじ式

ドライバーなどの工具でネジを回して、ネジや金具を締め付けて電線、ケーブルを接続する端子台です。
接続時にY端子や丸端子といった端子を電線に圧着して接続します。
日本でよく使用されている端子台であり、「過去にねじ式とスプリング式のどちらを使用していますか?」というアンケートをYouTubeのコミュニティで取らせて頂きましたが、ねじ式端子台の方がたくさん使用されていることが分かりました。
締め付けたことを目視と手ごたえで感じられ、金属面が多いのでテスターのプローブをあてやすいなど、メリットはありますが、
締め付けたネジが緩んでしまうことがあるので、定期的に増し締めをしなければなりません。
スプリング式(クランプ式)

差し込むときにマイナスドライバーなどの工具が必要ですが、ねじをしめる手間がありません。
取り外すときにもマイナスドライバーは必要です。
プッシュイン式

電線にフェルール端子を取り付けておく必要がありますが、従来のねじ式やスプリング式より工数を削減することができます。
電線を取り外す時はマイナスドライバーなどの工具が必要となります。
スナップイン式


音と見た目で確認することができますので、ねじ式のような手ごたえを感じることができ、配線作業のミスが防止ができるようになっています。
スナップイン式端子台に電線接続
実際に接続してみたいと思います。
電線を接続口に挿し込みます。
電線を奥まで差し込みます。

取り外すときは、スプリング式などと同じように-ドライバーで押して、取り外します。
カチっと音がして飛び出る緑色のプッシャーですが、↑このように出たままの状態になることがあります。
そんなときは強くマイナスドライバーで押し込んでください。

結構力をいれないと、元に戻りませんでした。
スナップイン式端子台の仕様

定格電圧は800V、定格電流は24A
IV電線やKIV電線の使用が可能です。
対応している電線サイズは0.5㎟から2.5㎟までです。
現在、発売されている端子台ですが、上画像のように1:1から1:2、2:2があります。
他メーカーの端子台について紹介
他のメーカーからも同じように、差し込み時に工具が不要で音と見た目で接続状態を確認できる端子台が発売されています。
例えば、フェニックスコンタクトさんではPush-Xという製品になります。
WAGOさんではレバー式など、少し違った工具不要な端子台が販売されています。

まとめ

接続を音と見た目で確認できるのは、接続したという手ごたえを感じることができるので良い製品だと思います。
日本ではまだまだネジ式端子台が使用されていたり、配線サイズの問題があったりしますが、最近では遮断器や電磁開閉器などの機器でもネジ式ではなくスプリング式の端子が採用された製品が発売されていたりと、少しずつ増えてきています。
今後は配線工数の短縮やネジの緩みリスクなどを考慮しますと、こういった製品が増えていくことが推測されます。
ぜひ一度試してみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



