PLCのバッテリーを低下したままにしておくと、メーカーや機種によりますが、最悪の場合はプログラムやパラメータなどが消失します。
そのため、バッテリーを定期的に交換する必要があります。
そこで今回は三菱電機製PLCのバッテリー交換方法を紹介していきます。
バッテリーの交換は難しい作業ではありませんので、落ち着いて作業して行いましょう。
Qシリーズは「Q02UCPU」、FXシリーズは「FX3U」を用いて説明していきます。
注意
・交換される際は自己責任でお願いします。
・当サイトでは責任は負いかねます。
QシリーズCPUのバッテリー交換方法
step
1データのバックアップ
万が一、消えてしまった時の対処として、プログラムデータのバックアップをとります。
step
2PLCの電源OFF
該当するブレーカーやサーキットプロテクターをOFFにして、PLCの電源をOFFにします。
注意
マニュアルにはバッテリーのコネクタを外してから停電保持時間は3分となっています。
step
3カバーを開ける
CPUユニットの底部のカバーを開けます。
PLCとダクトの距離感が狭いなど、底部のカバーが狭い場合はベースユニットからCPUユニットを取り外すと作業しやすいです。
step
4ホルダーから外す
電圧が低下しているバッテリーをホルダーから外します。
step
5コネクタを外す
本体側とつながっているバッテリーのコネクタを外します。
step
6新品のバッテリーをコネクタに差し込む
新品のバッテリーをホルダーに差し込み、本体側のコネクタと接続します。
step
7カバーを閉じる
CPUユニットの底部のカバーを閉じます。
ベースユニットから外して作業している場合はベースユニットに取り付けます。
step
8電源をON
該当するブレーカーやサーキットプロテクターをONにし、PLCの電源を入れます。
step
9確認
CPUユニットの「BAT」の点滅が消えていること、またはSM51、SM52がOFFになっていることを確認します。
以上で終わりです。
FXシリーズのバッテリー交換方法
FXシリーズは機種によって、バッテリーが搭載されていないタイプもあります。
詳しくは取扱説明書でご確認ください。
step
1データのバックアップ
Qシリーズと同様に、万が一、消えてしまった時の対処として、プログラムデータのバックアップをとります。
step
2電源OFF
該当するブレーカーやサーキットプロテクターをOFFにし、PLCの電源をOFFにします。
step
3カバーを外す
バッテリーのカバーを外します。
step
4バッテリーを引く抜く
コネクタ付近の線を持って引き抜き、電圧が低下しているバッテリーを取り出します。
step
5コネクタを外す
バッテリーと本体がつながっているコネクタを外します。
焦らずにコネクタを抜き差ししましょう。
注意
マニュアルにはバッテリーのコネクタを外してから停電保持時間は20秒となっています。
step
6新品のバッテリーをコネクタに差し込む
新品のバッテリーをコネクタに差します。
step
7バッテリーを入れる
バッテリーの元の位置に入れます。
step
8カバーを閉じる
バッテリーのカバー を元に戻します。
step
9電源ON
該当するブレーカーやサーキットプロテクターをONにし、PLCの電源を入れます。
step
10確認
「BATT」ランプが消灯しているか確認します。
特殊デバイス「M8006」をモニタすることでも確認できます。
以上で終わりです。
まとめ:焦らずに自分で交換
今回は三菱電機製PLCのQシリーズとFXシリーズのバッテリー交換について紹介いたしました。
当たり前のことですが、業者へバッテリー交換を依頼すると、安心感を得られますが作業工賃が発生します。
バッテリー交換やバックアップ作業はやり方を覚えると、難しいことではありません。
ぜひ、自分(自社)で交換されることをオススメします。