六角棒レンチは家具などを組み立てる時に付属されており、ほとんどの人が使用したことのあると思います。
そんな、六角棒レンチですが、ただ回すだけの工具と思っていませんか?
六角棒レンチは数種類あり、正しい使い方があります。
今回は意外と知られていない六角棒レンチの「種類」と「正しい使い方」について紹介したいと思います。
この記事を読んで、レンチ棒に関する知識を深めましょう。
こんな方におすすめ
- 六角棒レンチの正しい使い方を知りたい方
目次
六角棒レンチの用途
六角棒レンチは六角穴付きボルトや六角穴付き止めねじを締め付けたり、緩めたりするための工具です。
家具、自転車、など一般家庭でよく使用されますが、工場でもよく使用されます。
工場で働く電気屋さんが使用する機会として、モーター、ブレーカー、サーボモーターのアンプ、インバータ、PLC、DINレールなど、機器を取り付ける時になくてはならない工具です。
また、六角棒レンチには色々な呼び方があり、「レンチ棒」、「六角レンチ」、「ヘキサゴンレンチ」などと呼ばれています。
六角棒レンチの種類
ほかにも種類がありますが、今回は主に3種類ご紹介させていただきます。
L形タイプ
一番使用されている持ち手がLの形状をしている棒レンチです。
どの家にも1本はあるではないでしょうか。
T形タイプ
力がかけやすいように持ち手がTの形状をしています。
六角穴のボルトを緩めたり、締めたりしやすいですが、持ち手部分が大きいため、狭い場所では使用できない時もあります。
ドライバータイプ
持ち手がプラスドライバー、マイナスドライバーと同じ形状になっているため、握りやすいです。
L形棒レンチの種類
よく使用されるのがL形棒レンチですが、「長さ」と「先端の形状」により更に細かく分類されます。
長さによる分類
まずは「長さ」による分類です。
長さはスタンダードとロングタイプの2種類があります。
ロングタイプは長いため、持ちやすくて回しやすいですが、狭い場所では使えない時があります。
先端の形状による分類
つぎは「先端の形状」による分類です。
六角先端形状により、スタンダードタイプとボールポイントタイプがあります。
ボールポイントタイプは先端が加工されており、約30度の角度を付けて使用でき、早く回すことができて楽です。
注意点として、締めるときは短い方の先端が加工されていない部分を使用しましょう。
使用する角度に注意
スタンダードタイプは角度を付けて使用するとネジの穴がダメになるので気をつけましょう。
スタンダードタイプを使用する時はボルトの軸方向からまっすぐに挿入して回します。
L形棒レンチの使い方
1番使われるL形棒レンチの「締め方」と「緩め方」について説明します。
棒レンチでの締め方
step
1短い方で回す
棒レンチの短い方を持ってクルクル早回しをします。
本締めするまで(固くなってきたと感じるまで)は短い方を使用します。
step
2長い方で締める
長い方を持ってグッと力を入れ、本締めを行います。
ボールポイントタイプの加工してある先端部分は本締めには適しませんので、ご注意ください。
もし、錆び付いたボルトを緩めたいときに、なかなか外れない時は潤滑剤をつけたり、ハンマー等で軽く叩いたりすると緩めることができます。
棒レンチでの緩め方
step
1長い方で緩める
棒レンチの長い方を持って力を入れて緩めます。
力を入れる時は、手を離さないようにしっかりと棒レンチを持ちましょう。
step
2短い方で緩める
簡単に回るようになったら、短い方を使用して早く緩めます。
棒レンチを使用するときの注意点
ただ回すだけのレンチ棒かもしれませんが、安全に使用するときは気をつけることがあります。
・六角穴付ボルトの奥まで完全に挿入し、押しつけながら使用して下さい。隙間がある状態で力を入れすぎると棒レンチが外れる場合がありますので注意する必要があります。
・手の力で回らないからといって、ハンマーなどで棒レンチに衝撃を加えないで下さい。棒レンチに打痕や亀裂などが入り、破損の原因となる場合があります。
参考:私が自宅で使っている棒レンチ
上の写真は私が自宅で使っているL形棒レンチセットです。
ダイソーで300円(税抜)で購入しました。
購入する前は家具などについてきたレンチ棒を使ったいましたが、どこに置いたか忘れてしまったり、短いサイズばかりでしたので、セットを購入しました。
もちろん会社で使用しているレンチ棒の方が使いやすいですが、300円という安い値段のレンチ棒でも、今のところ使用頻度も多くないので家で使用する分には全然問題はありません。
まとめ:六角棒レンチを使用するにあたり
六角棒レンチの種類と正しい使い方を紹介させていただきました。
一般的によく使用されるL形の六角棒レンチには短い方と長い方があります。
どちらかの一方で、ただ回すだけでなく、ぜひ短い方と長い方を使い分けてみてください。
ボルトの締め不足防止にもなりますし、効率よく組み立て等の作業を進めることができます。
今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。