「この人、ほんと動かないな」「ミスが多すぎる」「使えないな!」
同僚や部下、上司と仕事をしていると、上記のようにどうしても悪い部分が目につくものです。
それもそのはずで、人間は良い部分よりも悪い部分の方が記憶や印象に残りやすいようにできており、1つのミスからどんどん積み重なってしまうのです。
実を言うと、わたしは他人の悪いところばかりが気になる質のようで、些細なことでも気になってイライラしていました。
このままでは仕事にも支障をきたすし、人間的にも良くないと感じたので、なんとか対策はないかと心理学の本を読んで勉強しました。
そんな中、とても簡単なたった1つの解決策があることを学びました。
今回は、その解決策をあなたとシェアしたいと思います。
毎日、仕事中に他人のことでイライラしているなら、きっと役に立つはずです。
目次
他人の悪いところばかりが気になってしまう理由
そもそも、なぜ他人の悪いところばかりが気になってしまうのでしょうか。
同じプロジェクトに参加している同僚や部下がミスを起こすと、そのしわ寄せが自分にも降りかかるから、というのが大体の原因だと思います。
他にも、相手を毛嫌いしているせいでフィルターをかけてしまっているパターンも考えられるかもしれません。
たしかに、自分がミスしたわけでもないのに、クライアントや上司に平謝りするのは納得できません。
その結果、どす黒い感情が心を支配するのもよくわかります。
ただ、よく考えてみると、ちょっとしたミスでイライラすることもあれば、意外と冷静に受け止められるときもあるはずです。
この違い、わかりますでしょうか。
答えはあなたの精神状態にあります。
自分の精神状態が悪い場合によくある
精神的に不安定だった場合、相手のミスが異常なまでに目についてしまうことがあります。
子育てを経験したことがあると共感してもらえると思いますが、子供と公園で砂遊びをしているときは、手をいくら砂の中に突っ込んでも怒ったりはしませんよね。
しかし、これがお出かけ中にちょっとしたタイミングで土いじりをされたとしたら、話は変わってきます。
上の2つの状況の違いは、精神的な余裕です。
公園に遊びに来ている状態と、用事で出かけている状態では、まったくもって心のゆとりが違います。
このように、精神状態によってミスを許容できるかできないか、そして、その結果がイライラにつながるのです。
結果的に自分を追い込んでしまうことになる
実は、イラつくこと自体は仕方がないことで、言ってしまえばそれほど大きな問題ではありません。
重くのしかかった負担(ストレス)から自分の心を守るための防御行動であり、わたしたちは悟りを開いた聖人君子ではありません。
イライラして当たり前とすら言えます。
ただ、他人を責め立てることで「自分はなんて器が小さい人間なんだ」と、自分自身を“ダメ人間”のように感じてしまい、深く後悔することにもなりかねません。
もちろん、責め立てられた相手も嫌な気持ちになります。
できることなら、やはりイライラは最低限に抑えた方が精神的に良いのですが、なかなかそう簡単にはいきません。
そこで、次の見出しでは具体的なたった1つの対策をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
他人の悪いところを気にしないで済むたった1つの対策
わたしが他人の悪いところばかりが気になることに対してとった対策、それは、「許容」することです。
簡単に言うと「相手のミスを受け入れてしまう」ということです。
1つ1つのミスに目くじらを立てていても、なにも手に入りません。
自分がイラついたからといってミスが取り返せるわけでもありませんし、相手をより落ち込ませるだけです。
つまり、イライラするだけ無駄なのです。
「我も人なり、彼も人なり」の精神が重要
どんなに仕事ができる人でも、ノーミスで毎日乗り切れる人は絶対に存在しません。
機械と違って、人間はかならずミスをする生き物です。
よく考えて見てください。
あなただって大なり小なり、ミスをすることはありますよね?
それであなたは自分に対してイラついたりしますか?
大半はなにかしらの言い訳をして、自分だけは許しているはずです。
ですが、中にはあなたのミスに対して、イラつきを覚えている同僚や上司、部下もいるかもしれません。
自分もミスを起こすのだから、相手にも同じように寛大に接する。
この精神が非常に大事だと、わたしは気づくことができました。
ミスをフォローすることに意識を集中させる
そして、あなたがやるべきことは、相手のミスに対してイライラすることではありません。
もっとも重要なのは、起きたミスを迅速にフォローすることです。
起きてしまったことは仕方がありませんし、元に戻ることもありません。
しかし、多くの場合は取り戻すことは可能です。
起きたミスを挽回することで、あなたの株はあがり、周囲から信頼されるはずです。
ミスに対して腐るのではなく、逆にポジティブに捉え、自分を成長させる糧にするのがベストの対応と言えます。
嫌いな人であっても助けてあげることが大切です。
悪い部分よりも良い部分を見つけることが重要
最後にお伝えしたいのは、普段から悪い部分が目につくのであれば、一緒に良い部分も見つけるということです。
悪いところばかりが積み重なってしまうと、あなたの中では相手はダメダメな人にしか映らなくなってしまいます。
そうではなく、だれにだってかならず良いところがあります。
最初は難しいですが、意識していくうちに良いところが見えてきます。
毎朝遅刻しないで出社している、ミスは多くても仕事に対して誠実、営業の仕方がうまい、靴が毎日ピカピカに磨かれているなど、なんでも良いです。
1つ良いところが見つかることで、連鎖的にどんどん良い部分が目に入るようになります。
そうなれば、あなたの相手に対する印象はがらりと変わりますし、多少のミスにもイラつくこともなくなるはずです。
相手のためにもなり、延いては自分のためにもなるので、大きな心で包み込むくらいの気持ちをもって仕事に当たるのが良いでしょう。
自分も相手も良い面と悪い面がありますので、寛大な心を持って接していきたいですね。
今回の記事が少しでも役にたてば幸いです。