あなたは電験3種の参考書を買うときに参考書の評価をネットで調べますでしょうか?
私は評判を調べて、実際に書かれている内容を本屋で確認してから購入しています。
専門系の参考書は値段が高いので、十分に確認もせずに適当に買うと失敗することがあります。
無駄な買い物は避けたいですよね。
私は数年前に電験3種に合格しましたが、当時は「電験3種 おすすめ 参考書」と何度も検索していました。
そんな私は電験三種に合格してから数年経ちますが、職場内で電験三種を受験する人もいますので、最近の試験の話をすることもあります。
聞くところによると、最近は「誰でもわかる電験参考書」と「TACみんなが欲しかった電験三種 教科書&問題集」の2つが、わかりやすいと評判のようです。
今回は、同僚から見せてもらった「誰でもわかる電験参考書」のレビューをしていきます。
こんな方におすすめ
- 電験3種の参考書選びで迷ってる方
- 誰でもわかる電験参考書の評判が気になる方
誰でもわかる電験参考書とは
「誰でもわかる電験参考書」は誰でもわかる電験参考書研究会から販売されている参考書です。
下記のように電気の初心者でも分かりやすいように作られているようです。
「誰でもわかる電験参考書」は受験者や電気初心者の意見を多く取り入れて作成されているため、
他の参考書では難しくてわかりにくかった箇所についても、できる限りわかりやすく説明しています。出典元:誰でもわかる電験参考書研究会
この参考書ですが、サイトを確認したところ、全部で7冊の参考書が販売されています。
- 電験超入門
- 理論
- 電力
- 機械
- 法規
- 本当に数学が苦手な人のための電験数学
- 電験三種合格サポートマニュアル
また、このシリーズは全て電子書籍版しか販売されておらず、購入するときはダウンロード版かCD-ROM版の2種類だそうです。
紙に印刷された参考書は販売されていませんでした。
私が同僚から借りられたのは、CD-ROM版の「電験超入門」と「理論科目」の参考書になります。
では、この2つを読んでみた感想をご紹介します。
電験超入門
【本の概要】先生と生徒の会話形式で電気の基礎を説明する流れになっています。
【著者、出版社】誰でもわかる電験参考書研究会
【ページ数】176ページ
生徒の質問内容を見ると、「そんなことも知らないのに電験三種を受験するの?」と心配になってしまいますが、それだけ初歩的なことまで説明しているということがわかります。
それは数式の説明でも同じことが言えます。
一般的な参考書は数式が書いてあり、すぐに問題の流れが多いですが、この「電験超入門」では数式を説明するときも細かく丁寧に解説されていました。
すでに電気系の学校を卒業した方や電気関係の仕事に携わっている方にしてみれば、そこまでの説明は必要ないというレベルですが、逆に言えば電気が苦手な人にとってはわかりやすい内容なのかな、と納得もしてしまいます。
内容も一方的な説明ではなく会話形式なので、読みやすく仕上がってると思います。
電験三種の入門書を探している方には、良い内容ではないでしょうか。
あくまでも電気の基礎知識がない人が理論を勉強する前に電気基礎を理解するための本になります。
誰でもわかる電験参考書_理論科目
【本の概要】初歩的な数学、直流、磁気、静電気、交流等と一般的な理論の参考書と同じ
【著者、出版社】誰でもわかる電験参考書研究会
【ページ数】708ページ
感想としては、ページ数が多いと感じました。
他の理論の参考書は400、500ページぐらいですが、708ページもあります。
実際に読んでみると、説明と解説が多いのがその理由と言えます。
先ほどの「電験超入門」も同じですが、詳しい説明が多いことが、この参考書の特徴と言えます。
販売サイトにも書いてあるように、「電気の予備知識が少ない人が読んでもわかりやすい」ということを心がけているからでしょうか。
あとは、微積分や複素数などの数学的に難しいことを使わなくても解けるということを示しているようで、難しい数式を使わずに説明を進めているケースも多いようです。
参考書には複素数の説明もありますが、「交流の問題は複素数を使わずにベクトルでも解ける」ということが書かれています。
確かに数学が苦手な人は複素数を使って解くことが難しく感じると思います。
参考書の例題を見てみると、これも随所に載せられていて、いいと思います。
また、例題の多くは過去問が使われていて、さらに最近の過去問題も掲載されています。
資格を取るときは、問題の出題傾向を知ることが合格への重要なポイントの1つです。
改訂の少ない他の参考書に比べると合格に近づける参考書ではないかと思います。
基礎が足りない人にはおすすめできる内容だと思います。
参考書のデメリットは?
デメリットをあげるとすれば、下記の2点です。
デメリット
- 電子書籍版しか販売されていない。
- ページ数が多い。
電子書籍版は好みが分かれるところです。
私としては長時間読んでいると目が疲れます。
これは、「画面の大きなPCやタブレットを使う」、「ブルーライト低減用メガネをかける」など、読む工夫が必要になります。
この電子書籍ですが、目が疲れるというデメリットはあるものの、4冊の参考書を持ち運ぶことを考えたら、
タブレットやスマホにデータを入れれば、どこでも勉強できます。
病院の待ち時間、友人との待ち合わせ中などの隙間時間を有効に活用できるのは良いと思います。
もう一つのデメリットはページ数の多さです。
同僚から借りた「理論」は708ページもありました。
このページ数は読み終えるまでに時間がかかります。
今回は感想を書くということもあり、全てのページじっくりと読みことはできませんでした。
ただし、ページ数の多さは説明量の多さの裏返しともとれるので、完全にデメリットであると言い切ることもできないと思います。
それだけ分かりやすく丁寧に説明していることの裏付けにもなります。
サイトで試し読みができる
評判が良いからという理由で中身を確認せずに電子書籍版を購入するのは心配だと思います。
どのような内容かは「誰でもわかる電験参考書研究会」で参考書の内容の一部を確認することができます。
サイトでは理論、電力、機械、法規の4冊の一部を確認することができました。
まとめ
以上が一通り読んでみての感想になります。
この参考書は実際に私が受験する際に使ったわけではないので確かなことは言えませんが、同僚は他の科目もわかりやすいと言って使っています。
電子書籍版しかありませんが、自宅以外の隙間時間で勉強できるのが良いと思えます。
電気関係の職についていて知識が豊富な人には向かないかも知れませんが、電気の基礎に自信がない人にはおすすめできる内容だと思います。
直接サイトから購入した方が安く購入できます。
誰でもわかる電験参考書研究会