こんな方におすすめ
- SSRの配線方法がわからない方
- リレーとの配線方法の違いを知りたい方
今回の記事ではSSRの配線方法について紹介していきます。
SSRはオムロンG3FD-X03SNを使用していきます。
接続箇所については、下図の左側にある一般的な有接点リレーと同じように表面に書かれています。
一般的に使用するリレーの端子配置/内部接続と比較しますと、初めて見る方は分かりにくいかと思います。
私も最初は分かりませんでしたが、実はリレーとほとんど同じです。
そこで今回は同一形状のソケットを使用できるMY2Nと比較しながら配線していきます。
SSRって何?という方は↓下の記事を先にご覧ください。
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無接点リレーSSRって何?有接点リレーとの違い、使い分けについて紹介!
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今回の実際に配線している動画は↓こちらになります。
配線する回路の説明
今回使用するSSRの仕様は入力電圧DC5~24V、出力適応負荷DC4~48V 3Aまでの電流値に対応しております。
つぎに配線する回路ですが、回路図は下図です。
回路はセレクタスイッチSS1をONにすると、SSRを介して、表示灯GLが点灯するというシンプルな回路になります。
有接点リレーを使用した場合と比較したいと思います。
有接点リレーとの比較
まず、SSRではなく、有接点リレーを使用した場合について確認していきます。
回路図が下図になります。
端子14と13がコイル端子(入力側)、端子8と12がa接点(出力側)
MY2Nは接点2Cですので端子5と9のa接点も使用できますが、SSRと比較するときに同じ端子番号の方が分かりやすいため、今回は端子8と12を使用します。
有接点リレー回路の説明
セレクタスイッチをオンにしますと、
コイル端子に電気が流れ、コイルが励磁されると、
a接点が閉じ、表示灯に電気が流れ、点灯するといった動きです。
戻りまして、SSRを使用した回路について説明していきます。
SSRを使用した回路
端子14と13がリレーのコイル端子に該当する部分、入力側になります。
端子8と12がリレーの接点に該当する部分、出力側になります。
端子14と13に電圧がかかりますと、
SSRがONし、
接点のかわりに電子回路で信号を伝え、出力側の端子8と12部分がONし、表示灯が点灯します。
リレーを当てはめるとこのようなイメージになります。
SSRの配線
では、SSRの配線をしていきます。
配線に使用する部材は下図になります。
部品名 | メーカー | 型式 |
SSR | オムロン | G3FD-X03SN |
遮断器 | 三菱電機 | NF-30FA 5A |
パワーサプライ | オムロン | S8VS-09024S |
表示灯(緑) | IDEC | HW1P-2Q4R |
注意ポイント
・電源ラインから配線するなど、まとめて配線した方が効率は良いですが、今回は上から順番に配線していきます。
・以前使用した中古の配線を使用しているため、マークチューブの向きは統一されていません。
回路図は下図になります。
まずは入力側、
1.24V電源パワーサプライの+とセレクタスイッチを接続します。
2.セレクタスイッチの配線していない方とSSRの端子14を接続します。
3.24V電源パワーサプライの-とSSRの端子13を接続します。
つぎに出力側
4.24V電源パワーサプライの+とSSRの端子8を接続します。
5.SSR端子12と表示灯を接続します。
6.24V電源パワーサプライの-と配線していない方の表示灯の端子に配線を接続します。
配線は以上で終わりです。
動作確認
配線が終わりましたので動作確認してみます。
セレクタスイッチをオンにすると、表示灯が点灯します。
セレクタスイッチをオフで消灯
セレクタスイッチをON
セレクタスイッチをオフ
まとめ
今回はオムロンの有接点リレーMY2Nと比較しながら、SSRの配線方法を紹介しました。
今回はシンプルな回路でしたが、実際はPLCを使用して、設備や装置間の信号をやりとりしたり、ヒーターをONOFF制御したりする時に使用します。
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参考サイト・文献