今日は、皆さんに感謝を込めてお知らせがあります。
日頃からこのブログやYouTubeを見てくださっている皆さんのおかげで、
そして、ご縁も重なり、
タイトルのとおり、本を出版できることになりました!
今日はその内容を一足先にご紹介したいと思います。
目次
本を書くことになったきっかけ
もともとこのブログやYouTubeでは、
電気の知識や現場のノウハウをわかりやすくお伝えできるように発信してきました。
その中で、
「この内容、本にまとまってたら読みたい」
「書籍化しないんですか?」
という声を視聴者や読者の方からいただくようになりました。
私自身も「いつか本を書いてみたい」という思いがありました。
そんな折、ありがたいご縁があり、出版社の方からお声がけをいただき、
このたび一冊の本として形にすることができました。
正直、これは自分ひとりの力では実現できなかったことです。
日頃から動画や記事を見てくださる皆さんのおかげです。
本のタイトルと概要
書名:「カラー図解」 電気エンジニア1年目の教科書
📖 ページ数:360ページ
図解点数:600点以上(すべてフルカラー)
価格:2,860円(税込)
この本は、これから現場で電気を扱う人に向けて、実用的な基礎知識を1冊にまとめた本です。
こんな方におすすめ!
電気エンジニアとして働き始めて1~3年ほどの方や、電気・電子工学を学ぶ学生の方、あるいは転職などで新たに電気関係の仕事に就くことになった方におススメです。
・現場に配属されたばかりで何も分からない方。
・工場の保全や生産技術に異動することになり、事前に勉強しておきたい方
・電気初心者で配線やトラブル対応が不安な方
・学生の方で、現場で使える知識を事前に知っておきたい方
・電気に関する知識、技術に興味のある方
本の内容は?
本書は、全7章構成です。
基本的な電気の考え方から、工具、図記号、配線方法、トラブル対応まで網羅しています。
途中には箸休めとして「現場で役立つコラム」も収録されています。
以下は目次になります。
では、実際のページの一部を紹介します👇
第1章 電気の基礎知識
現場で電気に関わる仕事をするうえで、基本的な知識はやっぱり大切。
この章では、電源の種類や配電方式、接地や漏電といったテーマを中心に、
よく出てくる用語や仕組みを、図や例を交えて紹介しています。
「何となく知ってるけど説明はできない…」そんな方にもおすすめの内容です。
第2章 工場やビルなどの施設にある設備
第2章では、工場やビルに設置される電気設備について取り上げています。
配電盤や分電盤の違い、照度基準、防水・防爆仕様、ケーブルの種類など、
設備の管理や点検に関わるうえで知っておきたい内容をまとめました。
「なんとなく見たことあるけど、実はよく知らない…」という方にも読みやすい章です。
第3章 工場と設備の自動化 —シーケンス制御—
第3章では、工場の自動化に欠かせない「シーケンス制御」についてまとめました。
PLCやリレー、スイッチ類、センサ、モータ、インバータなど、現場で使われる機器を幅広く紹介。
見たことはあるけど「正確な役割はよくわからない」という方にも役立つ内容です。
制御の基本をつかむための、最初のステップとして読んでいただければと思います。
第4章 工具や計測機器の使用方法
第4章では、現場で欠かせない基本工具と測定機器の使い方を紹介しています。
テスタ、クランプメータ、絶縁抵抗計、圧着工具など、扱う頻度が高いものを中心に解説。
「名前は知ってるけど、実は正しく使えるか自信がない…」という方にもぴったりです。
安全に測定・作業するためのポイントを、やさしく丁寧にまとめています。
第5章 図面
第5章では、電気図面の読み方に焦点を当てています。
シーケンス図や実体配線図、図記号やタイムチャートなど、図面を理解するための基本を丁寧に解説。
図面に苦手意識がある方でも、少しずつ読み方のコツがつかめるような構成にしています。
現場で「図面が読める人」になる第一歩として、ぜひ活用してください。
第6章 配線方法
第6章では、実際の配線作業に必要な基本的な知識と手順を紹介しています。
ネジ式端子台への接続やリレー回路、インバータ配線などを写真付きで丁寧に解説。
配線に不安がある方でも、具体的な流れをつかみやすいよう工夫しています。
「現場で役立つ実践力」を少しずつ身につけていくための章です。
第7章 トラブル事例とその対策
第7章では、実際の現場で発生したトラブル事例をもとに、対処の流れを紹介しています。
サーマルリレーのトリップ、リレー故障、漏電調査など、よくあるケースをピックアップ。
「いざというとき、どう動けばいいのか?」を学べる内容になっています。
点検や保全に関わる方にとって、実務に直結するヒントが詰まった章です。
どの章も、図や写真をベースに「見てわかる・使える」を重視して構成しています。
制作でこだわった点
書いていて一番悩んだのは、
「でも短くするとわかりにくい」
というジレンマです。
限られたページ数の中で、“初心者が理解できる分量と濃さ”を最終提出ギリギリまで調整しました。
専門書では珍しいフルカラー図解600点以上という点も大きな特長です。
(もっと図解は多く提出しましたが、カットされた図解もあり、最終的には600点になりました。)
とにかく視覚で理解しやすいように、読みやすいように致しました。
発売日・購入先について
発売日は2025年7月17日(木)です。
価格は2,860円(税込)です。
AmazonなどのECサイトや全国書店でお取り扱いいただけます。
Amazonでは電子版も販売されます。
さいごに
この本は、「こんな本があったらおおな」「昔の自分に読ませたい」と思いながら作りました。
もし「現場で困る前に基礎をおさえておきたい」「必要なときにすぐ確認できる本がほしい」と思っている方には、きっと役に立つはずです。
今後も、現場に寄り添った情報を発信していきますので、引き続きよろしくお願いします!
出版社・イラストレーター
出版社:株式会社技術評論社
イラストレーター:阿部モノさん