突然ですが、皆さんは自宅で使用している家電製品の電気使用量が気になったことはありませんか?
何となく電気ヒーターやドライヤーはたくさん電気を使用するイメージがあるかと思いますが、家電製品ごとに電気代を把握している人は少ないのではないでしょうか。
近年電気料金も値上がりしていますし、なるべく電気料金が掛からない暮らしを心掛けたいものです。
そんな悩みにおすすめなのが「ワットモニター」です。
気になる家電製品を1つ1つチェックすることができるので、電気量の多い家電を見分けたりどれくらいの使用料金が掛かるのかを正確に把握することが可能です。
この記事では、そんな「ワットモニターの概要や使用方法、メリット」について紹介していきたいと思います。
動画版では実際にサンワサプライのワットモニターと自宅にあるドライヤーを用いて概要と操作方法を説明しています。
目次
「電気料金」に対する意識が高まっている
電気料金の値上げはここ数年で何度も行われ、2021年10月1日からも更に値上がりしています。
これは、LNG(液化天然ガス)などの火力発電の燃料価格が上昇したことが原因とされています。
日本国内の電力は、なんと76%もの数値をLNGや石炭火力に頼っています。
また、新型コロナウイルスの影響によって、テレワークする人が急増し、必然的に家の電気代が高くなるといったことも起こっています。
2021年の夏も、毎日部屋のエアコンをつけてテレワークを行い、後で来た請求金額に驚いてしまったという人も多いはずです。
これら複数の要因によって、「家の電気料金」に関する意識がこれまで以上に高まってきています。
「この電化製品はどれくらい電気料金が掛かるものなのだろう?」
「電化製品の出力を下げたらどれくらい料金に差が出るのだろう?」
そんな疑問を持つ人が私の周りでも増えてきています。
そこで「ワットモニター」という電気量や電気料金を調べる商品が役に立ちます。
サンワサプライのワットモニターTAP-TST8Nの概要
ワットモニターは各メーカーから発売されていますが、今回はサンワサプライのワットモニターTAP-TST8Nを紹介します。
ワットモニターの概要
定格容量:15A・100V(1500Wまで)
定格電圧:100V
製品消費電力:最大0.3W
プラグ仕様:2P
サイズ:W60×D40(突起物含む)D25(突起物含まず)×H59㎜
重量:約72g
計測可能な数値
サンワサプライのワットモニター「TAP-TST8N」で計測可能な数値は、以下のようなものがあります。
計測できる数値
・積載電力料金
・消費電力
・積算電力量
・積載時間
・CO2排出量
操作の概要
ワットモニターの操作をいくつか紹介します。
電気料金の確認
「料金」ボタンを押すと、電気料金が表示されます。
もう一度「料金」ボタンを押すと、1日に相当する換算表示も可能です。
電気料金の設定
「料金」ボタンを3秒以上、押すと電気料金を設定することができます。
電気料金は電力会社や各プランによって異なりますので、設定される際は各サイトをご覧ください。
消費電力・積載電力量・積算時間
「計測」ボタンを押すと、消費電力、積算電力量、積算時間が順番に表示されます。
一番よく使用するボタンです。
CO2排出量
「CO2」ボタンを押すと、電気量をCO2に換算した値を表示することができます。
これで環境問題となっているCO2の量を知ることができます。
初期化
積算電力量や積算時間はリセットしなければ、そのまま値が増えていきます。
他の家電製品を調べる時などは初期化する必要があります。
初期化は「料金」「CO2」ボタンを3秒以上押します。
どのモードのときでも初期化できます。
参考
家電製品には消費電力W(瞬間のパワー)が記載されていることが多いです。
一方、電気代は消費電力量、積算電力量kwh(使った合計量)で決まります。
関係として消費電力量(積算電力量)=消費電力×使用時間です。
使い方も非常にシンプル
このサンワサプライのワットモニター「TAP-TST8N」は、その使用方法も非常にシンプルな部分もメリットだと言えます。
step
1計測したい電化製品の電源プラグをワットモニターに差しこむ
step
2壁のコンセントにワットモニターのプラグを差す
step
3接続した電化製品の電源を入れる
この3ステップを行うだけで、自動で前述した5つの電力数値を計測することができます。
サンワサプライのワットモニターの使用注意点
このサンワサプライのワットモニターでは、消費電力の大きい電化製品や壁のコンセントに直接接続することが決められている機器への使用は推奨されておりません。
オイルヒーターやエアコン、IHヒーター、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機などが該当します。
電気に関する知識がある方は100V 1500W 15A 以下であれば使用しても問題ないのではないか?と思う方もいるかもしれません。
私自身、疑問に思いましてメーカーに確認いたしました。
メーカーからの回答
中には1500Wを超える製品が認められる物、機器側で直接壁のコンセントに繋ぐように指示のある物があります。
試せば測定出来る物も存在しますが、恒常的な使用に関してはお控え頂きたい為
とのことです。
測定できなくはないですが、測定される際は自己責任でお願いします。
試しにドライヤーの消費電力と電気料金を計測
では実際に測定してみたいと思います。
今回は1200Wのドライヤーの消費電力と電気料金を調べてみます。
まずは風量setの時の消費電力を確認してみます。
564w~で566wほどです。
つぎは風量dryモードです。
いっきに倍になり、1114wほどの消費電力です。
一応、風量coolモード時の消費電力も確認してみます。
240Wぐらいです。
温風ではないので、消費電力は小さいです。
5分間使用した時の電気料金
では最後に使用時間が5分になるまで、風量dry運モードのままにしてみます。
5分間で電力量は0.05kwh、電気料金は1.35円でした。
1日使い続けることはありませんが、換算料金を確認してみると417円でした。
まとめ
今回は、「サンワサプライのワットモニターの概要や使用するメリット」について紹介しました。
このワットモニターでは、「積載電力料金」「消費電力量」「積算電力量」「積載時間」「CO2排出量」という5つデータを簡単に計測できるので、所有している様々な電化製品の電力値を知りたいという人にはかなり重宝するアイテムだと言えます。
会社でも100V回路でしたら電力ロガーを使用せずに簡単に測定できますので便利かと思います。
家の電気代を少しでも減らしたいと思う人は、ぜひこのサンワサプライのワットモニター「TAP-TST8N」を購入してみてはいかがでしょうか?